新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式市況の行方ー証券会社株1年チャートの示すもの

今日は午前中こそ曇りだったものの、午後から雨になってしまいました。今日は午前中はツマクマの所用のお伴で午後からのんびり過ごしています。

 ウクライナ情勢は相変わらず深刻です。親ロシア系の住民がウクライナ東部の地方政府の庁舎を占拠しているようです。ロシアのプーチン大統領としては、ウクライナ政府が強硬姿勢をとれないと見越して、親ロシア系住民の封鎖解除に消極的です。

 それを見て親ロシア系住民はどんどん勢力を拡大しています。EUもアメリカも軍事介入ができないのですから打つ手はありません。もちろん本格的な対ロシア経済制裁をすればよいのですが、肝心のヨーロッパ諸国の足並みがそろわないようです。

 もちろん中国などの大国も様子見です。あえて火中の栗を拾う必要はないと思っています。日本もその一人のようです。ロシアカードを残しておきたいというのが本音でしょう。アメリカもその日本の姿勢を苦々しく思っているでしょう。

 アメリカが内向きになっているし、戦争疲れもあるので仕方ありません。さて今日の株式市況はちょい高で引けました。一時は100円以上値上がりしたのですが、終わってみれば何とやらです。

 売買代金も2兆円を割っています。去年の4月頃の株式市況の熱狂はうそのようです。週刊誌も完全に株式の記事がなくなりました。経済雑誌も先行きどうなるのか迷っているようです。

 アベノミックスも完全に賞味期限切れになりました。企業業績のアップも買いの材料になりません。少しずつ企業業績が発表になっていますが、ほとんど反応しません。

 もちろん予想より低かった場合は相当売り込まれているようです。またこんな状況では良い材料にはほとんど反応せず、悪い材料には敏感に反応しています。

 それでは夏から秋の相場はどうでしょう。株式相場は半年先を読むと言われます。去年の今頃証券会社株はウナギ登りで上昇しました。おじさんの持っていた証券会社株もおかげで結構な利益を出させてもらいました。

 その上がり方は想定外のものでした。証券会社の雄である野村ホールデイングスの例で言えば去年の今頃900円を超える値段をつけていました。

 その前年は300円台だったのです。さすがの野村も合併かと経済雑誌に書かれていたのを覚えています。天下の野村がそこまで言われるのかと思ったものです。

 それが自民党政権勝利となって安倍さんが異次元金融緩和を主張し出したとたん上昇を始めました。そして去年の4月まで来ました。その後どうなったかは御存じの通りです。

 相場は12月に持ち直し、現在も14500円を中心に動いていますが、証券会社株は年初来安値を続けています。
数日前600円ぎりぎりのところまで来たのですが、今日はあっさりと600円を割り込んでいましました。

 完全に去年のアベノミックス発表前の株価に戻りつつあるのです。株式市況が活発な商いをすれば当然証券会社の利益が上がります。それがひたすら下がり続けるということは、これから半年後つまり2014年度の中間決算の頃企業業績はダウンすると見ていいでしょう。

 アベノミックスは結局公共投資などの財政出動のおかげということになるでしょう。アメリカも出口政策を取り始めました。これ以上の金融緩和政策は日本の場合無理でしょう。さらに財政支出を増やそうにも公共事業はすでに建設材料の値上がりや労賃の値上がりで無理です。

 すでに明らかなように円安になったからと言って輸出が増加するわけではありません。消費税8%の影響はそれほどでもなかったようです。しかし、さらに今年中に10%値上げが確定するなら今度こそ消費は冷え込むでしょう。

 もう政府圧力による賃金値上げも無理です。財政赤字も今年から来年にかけたさらに厳しくなると思います。アメリカのシェルガス革命もこのごろ下火になりました。もし原発再稼働をするなら経済に好影響を与えるでしょう。電気料金の値下げが実現するからです。

 株価の値上がりが期待できるとしたらこれしかありません。それにおじさんの持っている電力株も値上がりするのでうれしいです。

 株式投資は所詮ギャンブルです。誰のも将来は予想できないのです。ですから政府の宣伝にのってシニアが安易に投資に手を出すのはやめた方がいいと思います。投資は元金が増える確率より減少する確率の方がはるかに高いからです。(上げ100日下げ3日・・値がりするのに100日かかても3日もあれば元の値段に戻るというたとえです。)

 明日から忙しくなるのでブログはお休みです。