新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

懐かしい風景ー団地の公園の子供たち

今日は午前中は曇っていましたが、午後から晴れてきました。明日は雨との予報です。金曜日から娘が忙しいので手伝いに行っていました。二女で、中学生と小学生の孫がいます。

 そこで見たことは後述します。さて今日の株式相場は大幅安でした。160円以上の下げで引けています。一時200円以上の下げもあったようです。一つはやはり日経平均15000円の壁が厚いことです。

 以前から書いているようにアベノミックス効果は株式市場については完全に終わっています。第三の矢などと言っていますがその効果を信じている投資家は少ないです。また対ドル相場も102円の壁を破ることはできません。

 最近では国際情勢が緊迫しているので一気の上げはまず無理だと思います。イラク情勢次第では原油価格が相当上昇しそうです。ウクライナ情勢もウクライナ政府が攻勢にでて被害が拡大しているようです。

 さて今日はそんな生臭い話ではなく、娘の家の近くの公園で見た光景です。娘のマンションは大きな団地の近くにあります。住んでいるところはおじさんの家から高速で1時間くらい離れた県庁所在地の街です。

 住んでいる街にはいくつもの大きな公団の団地があります。娘の住んでいる近くの公団はバス道路に沿ってあります。公団と道を挟んで交番と小学校があります。

 団地は道が狭く自動車がとても通りにくい構造になっています。もちろん路上駐車など不可能です。なぜこんなことを書くのかと言えば、この団地の中の公園は極めて閉鎖的な空間にあると言いたかったのです。

 そしてこの団地の公園はいくつもあります。子供たちは公園の特徴で呼んでいます。孫のマンションに一番近いのはレンガ公園です。レンガとは砂場がレンガで囲まれているからです。

 またとがった鉛筆のような滑り台のある公園は鉛筆公園です。団地とは別にカメの形をした滑り台のある公園はカメ公園です。さらにマンションから離れたところにはタコの形をした滑り台のある公園もあります。ここはタコ公園です。

 先日はレンガ公園で孫と遊びました。以前は小学生の子供はゲームを持ってきて一人で遊んでいました。今回行ってみると皆鬼ごっこやサッカー、ボール遊びなどをしていました。

 保育園に行っていた頃もそこに行ったことがあるのですが、どうもその公園で遊ぶ資格があるのは小学生以上のようです。資格と言っても暗黙の了解です。

 大人の人はほどんどみかけませんでした。子供たちだけの自治共同体のようです。おじさんは孫がまだ小学1年生なのでついて行ったのです。同じ小学1年生の子供もいました。おもしろい点は年齢別に遊んでいるわけではないことです。

 年齢を超えて遊んでいました。それに遊びに加えてくれるように申し込めば(この地方の子供の方言で言います)特に支障がない限り加えてくれるようです。おじさんが子供の頃もそうでした。仲間に入れてくれるように頼むと入れてくれるのです。

 また中一の男の子が弟(2歳くらい)を連れてきていました。その中学生には仲間が公園にいたのです。仲間が友達の幼い弟にどう接するか興味がありました。これでもおじさんは大学院で教育社会学を受講したのです。

 子供集団の中で異年齢の子供がどう扱われるか興味しんしんでした。邪魔者扱いされるのか興味があったのです。幼い子供に中学生はどう接したのでしょうか。実はおじさんの予想通りでした。兄にあたる少年が他の少年と遊んでいる間別の中学生が相手をしたり、三輪車を押してやったりしているのです。

 ごく自然が感じでした。おじさんが子供の頃は兄弟が多かったので、弟妹を連れて公園に来ていました。その時の風景と全く同じです。幼い弟は大喜びで兄の友人と遊んでいました。

 またコンクリートでできた藤棚によじ登る子供もいました。大した高さではないのでそれを見ても大人の人は注意しません。ちょっと冒険をするのも良い経験なのです。

 ボール遊びをしている子供のボールがおじさんの足に当たるとちゃんとお詫びの言葉を言います。ボールを拾ってもらうとやはり感謝の言葉を言います。自転車で来る子もいますが、公園ないを自転車で走ったりしません。

 公園内はせまいし小さな子供がいるので危険なのです。言われなくてもみんなルールを守っているようでした。公園内には子供のお菓子の屑を狙ってハトやスズメが来ます。おじさんのすぐ横を通っていますが、平気です。

 スズメなどは臆病だと思うのですが子供たちのすぐそばによっても逃げません。3時間近く公園にいましたが、ハトやスズメにいたずらをしたり脅かしたりする子はいません。

 ハトもスズメもそれを知っているから堂々と餌をあされるのでしょう。このようなことが可能なのは閉鎖された空間で同質の集団だからでしょう。それに団地の窓から誰かがいつも見ているからだと思います。

 団地の子供は兄弟もいるので、周りの大人も遊んでいるのが誰かすぐ分かるのです。公園のすぐそばを仕事帰りの母親が通ったりします。そんな時声をかけたりしています。

 本当に懐かしい風景でした。これが可能なのも団地の中という閉鎖された空間で顔見知りの人が見守っているからだと思います。

 このような自治的な空間で過ごした子供はきっと社会に適応していくと思います。昔自分は全てのことを幼稚園の砂場で学んだとか言う題の本があったようですが、本当だと思います。

 人から言われるのでなく自分たちでルールを決めそれを実行するまた異なる年齢の人間とどう付き合っていくかも社会では大事なのです。2日間でしたがとても良いものを見たと思いました。

 明日は忙しいです。