新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

拉致問題解決の難しさー民信無くんば立たず

今日は午前中は大雨でした。午後からは少しずつ上がってきて今はうす曇りです。午前中は家事手伝いで午後からは昼寝をして過ごしました。

 株価の方はちょい安で引けています。右上がりにひたすら進むことはないので当然でしょう。それでもおじさんの持ち株である電機株が順調に上がってきました。

 とくに先月買った電機株が値上がり30位以内に入るほどの値上がりです。もうひとつの電機株も年初来高値を更新していました。このまま値上がりが続けば来週あたり売却を考えねばなりません。

 持ち株の建設・鉄鋼・海運・電力は値下がりや含み損を抱えたままです。なかなか株式投資は難しいです。さて今日政府から北朝鮮への制裁に一部解除が発表されました。それについて書きます。

 いつも思うのですが、このサイトのブログにしてもその他の保守派マスコミにしても韓国には厳しい目を向けていますが、今北朝鮮にはそれほどではありません。アメリカなどは北朝鮮を悪の帝国と認識し、韓国は同盟国と考えているのとは大違いです。

 数年前までは北朝鮮バッシングがひどかったのですが。朝鮮学校の生徒が制服を切られたりしたものです。今保守派の人が北朝鮮バッシングをしないのは多分安倍政権だからでしょう。安倍さん自身小泉政権では制裁強化を強行に主張していました。

 今回は局長級会談を受けての制裁解除です。どのような確信があっての解除かはよくわかりません。北朝鮮代表が余裕の表情でしたから北朝鮮が一方的に譲歩したとは思えません。

 ところでブログのタイトルですが、本来は「民に信義の心がなければ国家は成り立たない」と言う意味です。タイトルではそれを少し変えて「民が信頼しなければ政治は成り立たない」と言う意味で使っています。

 つまり日本政府特に安倍さんが北朝鮮を信じても国民が信じなければ拉致問題は解決しないということです。安倍さんはどこに落とし所を見つけようとしているのでしょうか。

 仮に拉致被害者リストを北朝鮮が提出してもそれを額面通り信じる日本人は少ないでしょう。北朝鮮が前回被害者を帰国させたのは、あれでこの問題を終わりのしようと思ったからです。

 しかし、安倍さんも含めて信じませんでした。もし今回100人のリストを公表したら、国民はいやもっといるはずだとなるでしょう。そのうち何人生存何人死亡と発表しても前回同様信じる人は少ないです。

 また拉致に関連した人物についての処罰を被害者家族は求めるでしょう。また被害者が帰国すれば、拉致に対する損害賠償を北朝鮮に求めるはずです。北朝鮮拉致被害者を返せば北朝鮮での秘密活動を公表する可能性があります。

 キム書記がどのような腹つもりなのか不明です。韓国と接近する中国へのけん制である点は明らかです。北朝鮮側としても、仮に全て公表したのに日本側がまだ納得できないとするならメンツは丸つぶれです。

 軍が秘密警察のトップからもいい加減にしてほしいと言う意見もでるでしょう。北朝鮮側にも日本に対する不信感があり、日本国民にも北朝鮮に対する不信感がある中で交渉が完全に妥結するとは思えません。

 本気の交渉なら担当者の顔つきも相当険しいものになるはずです。TPPにおける日本側とアメリカ側の交渉担当者の顔がそうです。今回北朝鮮側の余裕の表情から見て日本政府は数人の拉致被害者を安倍さんが北朝鮮に迎えに行くことで妥協したように思われます。

 残りの被害者は継続調査ということで、制裁解除経済支援を約束したのでしょう。ロシア・北朝鮮と2枚の外交カードを使って中国・韓国・アメリカと対抗しようというのが安倍さんの構想のようです。

 ロシア・北朝鮮は外交巧者のアメリカ・中国でもてこずる相手です。それをお坊ちゃん出身の安倍さんが利用できるとはとても思えないのですが。集団的自衛権で戦争に近付き、相手にしてはならない北朝鮮やロシアと組み、この先どのような時代が来るのか不安です。

 明日は教会の仕事をする予定です。