新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

オールドナショナリストとネオナショナリスト

今日は曇り空でした。梅雨の中休みと言ったところです。明日からまた雨になるようです。それに台風8号も接近とのことです。先週おじさんの地方の貯水池の貯水量の不足が報道されていましたが、今ではすっかり満水状態です。

 今日はやっと教会の資料整理をしました。教会の資料とは長老会(役員会)や総会の議事録のためのものです。宗教法人には必ず設けなければならない記録です。

 今日はオールドナショナリストとネオナショナリストについて書きます。漢字に直せば古い民族主義者と新しい民族主義者です。安倍さんは新しい民族主義者と言えましょう。

 この二つの立場はいろいろなところで意見が対立します。新しい民族主義者の意見はブログなどによくあらわれています。逆に古い民族主義者の意見はマスコミです。

 今日の朝日新聞にも古い民族主義者の意見が出ていました。集団的自衛権の問題では反対だと書いていました。自民党の古参の議員なども古い民族主義者と言えるでしょう。

 拉致問題についても古い民族主義者の西村議員(無所属)は懸念を表明しています。ところが、新しい民族主義者は北朝鮮への警戒感をそれほど持っていません。このサイトでも韓国非難の書き込みは多いのですが、北朝鮮と交渉することへの危惧感はほとんどありません。

 韓国への嫌悪感は新しい民族主義者の特徴です。どう考えても独裁的で国際的に孤立し政治犯収容所に大勢の人を監禁している北朝鮮の方が非難に値するのですが、そうはならないようです。

 10年くらい前は北朝鮮非難の大合唱でした。その頃北朝鮮を非難していた人たちは北朝鮮が心を入れ替えて日本に好意的になったと考えているのでしょうか。日本はもちろん中国も韓国もアメリカも北朝鮮の微笑外交に何度もだまされたものです。

 この国は国内経済が行き詰ると微笑外交で援助を得ると、すぐ手のひらを返したように要望を無視するのです。安倍さんなら大丈夫と新しい民族主義者は考えているのでしょう。古い民族主義者に比べて新しい民族主義者は楽観的な立場のようです。

 古い民族主義者は貧しい日本、みじめだった時代を記憶しています。ところが新しい民族主義者は豊な時代を過ごしています。

 その人生体験が立場の違いを生んでいるのでしょう。残念ながら国際情勢において楽観主義は裏切られます。古い民族主義者にとって一番危険な相手であるロシアと北朝鮮に傾倒していく安倍外交を不安な目で見ていると思います。

 世界でもっとも手ごわい外交相手それも歴史的に見て約束を守らないので有名な二国を信じて行こうとするのですから、古い民族主義者でないおじさんでもはらはらして見ています。

 中韓が急速に接近し台湾までも飲み込もうとしている中、日本がロシアと北朝鮮と組むなどもっとも危険な政策です。失敗した時取り返しがつかないでしょう。もちろんアメリカが日本の行動を内心苦々しく思っているのは当然です。

 そう言えば古い民族主義者は親米ですが、新しい民族主義者はどうも反米のようです。アメリカ・中国・韓国と対立するなら残るのはロシアと北朝鮮しかないのでしょう。

 もし北朝鮮が日本と離反したら、日本は東アジアで孤立してしまいます。日本はアジア大陸から切り離された島国になってしまうでしょう。恐ろしい空想ですが、第二次朝鮮戦争が勃発し日本が集団的自衛権によって参戦した途端、韓国と北朝鮮、それに中国が逆に朝鮮半島で日本を攻撃したらどうなるでしょう。

 アメリカ・ロシアが中立的な立場に立てば、日本は第二の白村江の戦いになるでしょう。いくら安倍さんでもそこまで北朝鮮にのめり込むことはないでしょう。それでも反韓嫌韓より嫌北朝鮮の方が常識的だと思うのですが。

 中韓の親密化と日本の北朝鮮接近を見るにつけおじさんは危機感を抱くものです。杞憂に終わることを願っています。明日は日曜日なので教会です。