新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

年金生活に入って思うこと

今日は雨が降ったりやんだりの妙な天気です。天気予報では雨なので間違ってはいません。今日まで雨のようです。

 今日は午前中は家の片づけの手伝いで午後からは教会の仕事をしました。20日の日曜日はおじさんが司式(礼拝の司会)当番なのでその準備をしました。そのあと7月長老会(役員会)の議事録作成です。

 今日の株式市況はちょい安で引けました。月火と二日連続の値上がりだったのでさすがにそれ以上買い上がるのは難しかったようです。おじさんの持ち株の電機株がそろそろ売り目標に近づいています。前は建設株が売り目標に近づいたのですが、今は人気が離散しています。

 さて昨日に続いて今日も年金ネタです。今年の4月から完全年金生活に入りました。22歳で就職して以来66歳まで働きました。厳密には中国から帰った半年間だけ働いていません。(中国の大学は6月で年度が終わるので翌年の4月まで仕事がなかったのです。)

 本当は今年も仕事があったのですが家庭の事情でやめました。非常勤だったので、年金をもらいながら働いていました。非常勤の給与は生活費ではなくお小遣いとして使っていました。

 ところでこれから年金生活に入る方も多いと思います。年金生活というのはこれから死ぬまで収入が上がらないことを指します。年金生活はこれまでの職業人としての生活の総決算です。

 現役時代にはそれほど生活に差がなくても年金生活になると大きな差がでます。自営業や職人さんは働いている間はサラリーマンの人と大きな収入の差はありません。ところが年金では大きな差がつくのです。

 サラリーマンをやめて起業した人も働いている間は企業で働いている人と差はあまりありませんが、年金生活になると大きな差がでます。

 ところでいくらあれば生活できるかです。と言っても贅沢をすればきりがありません。大雑把にいってこれまでの現役時代の生活をしようとすれば夫婦で30万円くらいかかります。

 それはちょっと無理なのでつつましく生きるとすると一人12万円くらいかかるようです。夫婦二人で24万円と言ったところです。実は節約すると言っても限度があります。生活費は切り詰められるのですが、問題はそれ以外です。

 以前は冠婚葬祭費が問題になっていましたが、今は地味になってそれも減りました。逆に以前はなかったのが通信費です。携帯やネットの費用です。それに意外とかかるのが税金(所得税以上に地方税が高いです。)や健康保険代(介護保険も含む)です。

 また住居費もかかります。賃貸借の住居の場合家賃がかかります。夫婦二人でも毎月5万円以下ということはないでしょう。持家の場合は固定資産税や火災保険がばかになりません。さらに家屋の修理費が必要になります。またよほどの都会でない限り自動車は必需品です。

 自動車関連の費用もばかになりません。自動車税にガソリン代、自動車保険、車検費が必要です。それに10年も乗れば買い換え費用もいります。

 大型耐久消費財(冷蔵庫やテレビなど)も耐用年数があります。年金生活に入っても冷蔵庫が壊れたら買い換えるしかありません。

 思いがけず怪我をしたり病気になったりすることもあります。健康保険からお金が出ますが自己負担が3割ありますから、大きな病をすると結構毎月お金が必要です。(限度額で月4万円まで)これまで生命保険に加入していたならいいのですが、そうでないと大変です。

 配偶者が病気になったりしても大変です。まして痴ほう症などなったら1日介護しなければなりません。おじさんたちはすでに年金をもらっているのでいいのですが、若い方は大変です。

 政府の方針では70歳まで年金が出ず仕事をするのが当たり前のようです。しかし、70歳より前に自分が病気になることもあるし、配偶者が病気になることもあります。それで働けなくなったらどうするのでしょう。

 また親の介護は子供の責任となるとそれも大変です。子供が50代だと親は70歳以上です。当然介護が必要になる可能性が高いです。親を介護しながら働くのは難しいです。もし50代で仕事をやめて介護するとして、親が生きている間は親の年金でなんとかなります。

 しかし、親が死ねば70歳まで年金は出ません。50歳過ぎて新しい職を求めるのは難しく70歳になっても早く仕事を辞めたので年金も少ないです。若者は今を生きるのではなく老いた時を考えて生きなければならないようです。

 日本の社会が短命時代を元に作られているのが問題なのです。長命の時代にどう備えるのか難しいところです。集団的自衛権よりも国民が将来飢え凍えるかもしれない問題に取り組んでもらいたいものです。

 明日はのんびり過ごす予定です。