新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

韓流ドラマ考

今日も一日真夏日でした。今日は一日外に出ていました。国民健康保険の手続き(限度額証明)や散髪などです。ついでに本屋さんにも行ってきました。

 韓流ドラマの前に嫌韓嫌中の書籍が多数出版されていることについて書きます。少しですが、嫌韓嫌中の書籍が売れるからと言ってそんな本ばかり出版してよいのかと意見も出てきています。

 話題がない時嫌韓嫌中を話題にすれば盛り上がるということもあるでしょう。まあ一時の流行なのでどうでもよいのですが。以前は反北朝鮮の出版物があふれていました。今は反韓国の出版物に負けています。北朝鮮が民主的な国家になったとは思えないのですが。

 中国に居た時反日の出版物は書店で見ませんでした。(街一番の書店で6階建てのビル)逆に日本語学習のコーナがありました。そこは語学学習のコーナーで英語が一番多くて次が日本語で最後に韓国語の順に本がありました。というとあなたがいた街は反日ではないからだと思う方もいるでしょう。

 おじさんのいた街は日中戦争で日本軍の攻撃を受け数万人の死者を出した街です。今でも当時の防空壕があちこちにありました。街の博物館では日本軍の攻撃の展示がされていたほどです。

 中国人の大部分は日本などどうでもよいと言うところでしょう。日本の悪口を書いた本をわざわざお金を出してまで買おうとしないようです。(ちなみにおじさんのいた街は日本から2000キロも離れています。)

 ところで韓流ドラマですが、なぜNHKが日本を非難する韓国のドラマを放映するのかという意見がありました。これは無理筋です。どこの国のドラマでもNHKにとっておもしろければよいのです。

 もちろん反日的なドラマをわざわざ放映することはないでしょう。NHKが放映した韓国ドラマは見ごたえのあるものでした。テレビ番組は好き嫌いがあるので何とも言いがいたのですが。

 おじさんなどは民放のお笑い番組は一切見ません。一方ではくだらないけれど、とにかく笑えたらいいのだと言う方もあるでしょう。

 韓流ドラマが減ったという意見もあります。確かに地上波ではほとんどなくなりました。ところがBSでは韓流ドラマが花盛りです。

 NHKの韓流ドラマでおじさんが見たのは「チャングム」が初めてです。チャングムは日本でも当時大流行で、本屋さんにもそれに関する本がたくさんでていました。今と大違いです。次が「トンイ」でさらに「太陽を抱く月」です。これはBSから地上波になって放映されています。

 このドラマをブログで非難する人もいましたが内容はとても面白かったです。歴史ドラマなので反日とは全く無関係です。「馬医」もおもしろかったです。毎週見るのを楽しみにしていました。

 若い方は韓流ドラマを見ないという調査結果がありました。それについてなるほどと思うところがあります。韓流ドラマを見ているのはほとんど50代以上の女性です。ツマクマもその一人ですし、ツマクマの友達もそうです。

 なぜ50代以上の女性に人気があるのかです。韓流ドラマはとても人間関係が熱い内容です。あっさりとした人間関係を理想とする若い方にはちょっとしつこすぎる気がするでしょう。また韓流ドラマには嫁しゅうとめの関係が良く出てきます。

 これも若い方にはピンとこないでしょう。さらに歴史ドラマでも現代ドラマでも中心に上昇志向があります。出世よりのんびり生きたいと思っている若い方にはこれも興味がないでしょう。

 かっての日本は努力して今の境遇から抜け出し豊かになりたいという空気がありました。今ははやらない空気です。韓国ドラマにはこれが強く出ているのです。

 また昔の日本ではお金持ちと貧乏人の差がとても大きかったです。それが高度成長で総中間層へと変化しました。しかし、韓国では今でも格差がとても大きいのです。貧しかった時代を過ごした50代以上の女性にはとても懐かしいものがあるのです。

 結局若者には何の興味もない韓国ドラマがおばさんたちに大人気なのです。いくらブログで叩かれても放送局は放映するでしょう。BSならお金を出してわざわざ見なければなりません。

 おばさんたちはお金を出してでも韓流ドラマを見たいのです。ブログなどで叩かれも放送局はひっそりとBSで韓国ドラマを流しているのです。

 まあどこの国のドラマでもおもしろければいいでしょう。いやなら見なければいいだけですから。明日も忙しそうです。