新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の英語教育ー大学を中心に

今日も真夏日でした。高温注意報がでていました。午前中は家事の手伝いで午後からはだらだら家で過ごしています。

 今高校野球の地方大会が真っ盛りですが、おじさんの県では以前勤務した高校がベスト4に残っています。2校も残っているのです。おじさんの県は結構高校野球の激戦区なのですが、4校中2校が県立高校です。

 一つは歴史の新しい高校でもう一つは伝統校です。全国大会では私立高校が圧倒的ですが、地方レベルになると県立高校もがんばっています。

 株価の方は170円と大幅高でした。海外の情勢が落ち着いたのも株高の理由でしょう。おじさんの持ち株の中では建設株が年初来高値を更新していました。電機株と建設株が取りあえず好調です。

 さて日本の英語教育が議論されています。これは随分昔からで珍しくはありません。日本の英語教育が読解に方よりすぎて話せない聞き取れないのが問題だと言われてきました。

 中学・高校ともに英語教育は受験のためのものでした。ですから読解や文法が学習の中心でした。おじさんも読むことは少しできますが、話すのさっぱりです。

 おじさんが大学生だった頃の英語は第一外国語と呼ばれ、テキストを先生がどんどん訳すだけでした。大学入試直前が一番英語力があったと思います。

 3年間中国の大学で教えていて日本の大学での英語教育との違いに驚かされました。理系の学生さんでも相当な英語の時間があるそうです。

 それもテキストを先生が読んで訳すだけの授業ではありません。日本の大学の英語教育と根本的に違うのは声を出して英語を読む点です。日本人の場合おじさんも含めて授業中英語を読みなさいと言われたら小さな声でぼそぼそ読んだものです。

 先生の前で大声で英文を読み上げたりしたことはありません。それに日本人の先生の英語の発音はやはりネイテイブの人に比べたらまずかったです。

 日本語の音声構造と英語の音声構造は全く違います。その点中国語の音声構造は英語に近いです。それに文構造も中国語は英語に近いです。事実おじさんのいた外国語学院(外国語学部)の中国人の英語の先生の発音はとてもきれいでした。

 アメリカ人のような発音のクセもなくとても聞きとりやすい澄み切った発音です。大学では音読が重視さえるので、学生さんは授業が始まる前に大声で英文を朗読していました。階段のところなどでよく英語を朗読している学生を見かけました。

 また英文の暗唱テストもあるようで、教員休憩室で先生が学生にテストをしていました。多分教室での暗唱テストの時間がオーバーしたので休憩室でやっていたのでしょう。どうも理系の学生さんのようでした。

 小テストも結構やっていました。答案が教室に残っていました。日本では沢山英語を勉強しても社会に出たらさっぱり忘れてしまいます。中国では社会人でも英語が普通にしゃべれるのです。

 おじさんの街のマクドナルドには必ず英語がペラペラしゃべれる人がいました。多分店長だと思います。中国語は発音が難しくて「コカコーラ」と言っても全く通じません。もちろんハンバーグなどと言っても無駄です。

 中国語が通じないと分かるとすぐ英語の分かる店長さんのような人が出てきて対応してくれます。KFCでもスタバーでもピザハットでもそうです。一度CD屋さんに行ったらそこの店長さんも英語で対応してくれました。

 海外で英語がうまいと「お前は韓国人か」と言われるそうです。おじさんもそれを実感しました。おじさんのマンションにいた韓国人の先生の息子さんは小5でした。

 その息子さんと街であったら英語で話しかけてきました。日本人の小学生で英語を学んでいても外国人に英語で話しかける子供は少ないでしょう。

 別の時には弟の誕生日だからと言ってケーキを持ってきてくれました。その時も英語で事情を説明してくれました。日本人が英語が話せないのは恥ずかしがり屋が影響しているのかもしれません。

 ただ英語を使わなくても何の困難もないことが英語が下手な原因かもしれませんね。明日は忙しいのでブログを書けないかもしれません。