新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

増税後の景気回復をどう見る

今日は台風の影響か曇り空でした。それでも相変わらず気温は30度以上です。今日は午前中ツマクマの買い物のお伴(荷物持ち)で午後からはネットを見たり昼寝をしたりして過ごしました。

 ツマクマは最近近くの農協のマーケットにはまっています。午前10時の開店なのですが行列ができます。開店20分くらいは押すな押すなの状況です。地元の野菜を中心に売っています。

 野菜を1週間分くらい買い込むのでとても重いです。それで荷物持ちについて行くのです。ところで今日はさすがに日経平均が25円下がっていました。まあこのところ上昇が続いたので当然でしょう。

 おじさんの持ち株の電機株が年初来高値を更新しました。この会社は業績発表で赤字幅が縮小したので買われていました。最安値で買ったので、今日やっと目標値を超えました。急ぐ必要もないのでもう少し様子を見ようと思っています。

 ところでタイトルですが、先日も書いたおじさんの購読している朝日新聞の記事から取りました。タイトルは「どう見る」となっていますが、新聞のタイトルは「暗雲」となっています。

 朝日新聞が嫌いな方は政府嫌いな新聞だからこんな記事を書くのだと思われる方もあるでしょう。しかし、このところの経済統計の発表を見ると「暗雲」という言葉もまんざら嘘ではないと思われます。

 新聞にも書かれていましたが、「暗雲」の根拠の一つは輸出が円安にも関わらず伸びないことです。対外収支自身は海外からの送金などが多いので赤字にはなっていません。ただ安倍さんの支持者たちが言うように円安になれば輸出が激増するという主張は間違いだったようです。

 新聞記事によれば1997年の消費税増税の時輸出は12%近く伸びていたのに今回逆に1.3%の減少になっています。現地生産が普通になった現代、円安だけが原因で輸出が伸びるとは思えません。

 またアベノミックスによれば円安になり輸出が増えれば企業の業績が上がり賃金も上昇するとハッピーな見通しを立てました。まず円安が105円以上に進むことは難しいです。またそれ以上円安が進むと天然ガス原油などの値段が上昇して大変です。

 企業業績は確かに向上しましたが、実質賃金は1997年には-0.1%だったのに、今回は-3.8%となっています。機械受注や鉱工業生産指数も1997年より大きく下がっています。

 いずれも前月比ですが、この二つの指数が前回より大きく下がっている点は注目されます。政府が強気なのは家計支出が前回より低い点です。消費が前回より早く回復していることを示しています。

 輸出でなく内需が日本を支えていると言ってもいいでしょう。有効求人倍率が前回より伸びていることも政府が強気な理由です。これについてはアルバイトや派遣などの非正規社員の求人が伸びているからでしょう。

 しかし、非正規社員が増えても景気に大きな影響はありません。やはり企業が本格的な採用を始めなければどうにもならないと思います。

 バブルの頃のような大企業の大量採用はこれからありえないと思います。今人手不足になっているのは条件の悪い職場です。賃金が安く労働もハードなところばかりです。(建設・介護・医療など)

 エコノミストの間でも増税後の景気回復については意見が分かれているようです。アメリカ経済の回復次第な面もあります。また円安にしてもアメリカの金利政策次第なところがあります。

 アメリカが出口政策を実行に移せば金利は上昇し円安になるでしょう。しかし、出口政策で市中にお金が出回らなくなれば株式市況も下落します。また新興国からのドルの引き上げも考えられます。アルゼンチンでデフォルトが宣言されるとの報道もあります。

 日本経済は海外の情勢に大きく影響されます。対ロシア経済制裁の影響もあるかもしれません。取りあえず消費は戻っていますが、消費税10%になればさすがに消費は減退するかもしれません。

 明日は久しぶりに本屋に行きます。