新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ガザ紛争についてー中東戦争との比較

今日は台風の余波で強風と雨でした。午前中はそれほどでもなかったのですが、午後から雨もひどくなりました。

 株価は90円ちょい安でした。アメリカの株式相場が300ドル以上値下がりした割には下げませんでした。香港の市場も結構下げていたので意外でした。

 アメリカの株式相場の下落がアルゼンチンのデフォルトなどの影響から下げましたが、日本の場合余り関係がないという予想なのでしょう。アメリカの株式相場が下げた割には日本の相場が下げなかったので、後でどかんと下げる可能性もあります。

 取りあえず持ち株はほとんど値下がりしました。アルゼンチンの影響が世界中にどの程度影響を与えるかが注目されます。日本の相場の反応はちょっと弱すぎる気がします。来週あたりどかんと下がるかもしれません。

 さてこのところガザでのイスラエル軍の攻撃が話題になっています。論調を見るとほとんどイスラエル非難です。イスラエルの攻撃が民間人を死傷させているからです。イスラエル軍はなぜ民間人を死傷させているのかについてはほとんど報じられません。

 イスラエル軍も好き好んで民間人を殺傷しているわけではありません。かって中東諸国とイスラエルは戦争しました。この時は民間人の死傷はほとんどありませんでした。

 理由は正規軍同士の戦争だったからです。大規模な戦車戦などは広く開けた場所でしかできません。イスラエル軍メルカバ戦車は高い性能を誇っています。

 現在もイスラエル軍は戦車を使っていますが戦車戦はありません。民間人の死傷者が増える理由はガザで抵抗しているハマスに責任があるのです。

 もしハマスが民間人のいない場所でイスラエル軍と衝突するなら民間人の死傷者はほとんどいないでしょう。しかし、ハマスがそんなことをするはずはありません。中東一と言われたエジプト軍でさえイスラエル軍に打ち負かされたのです。

 ハマスは民間人の住む地域に隠れて戦闘しているのです。過去様々な軍隊がこの民間人の中に潜む敵のおかげで非難されてきました。中国大陸で戦った日本軍もそうです。民間人の中に潜む便衣隊には手を焼いたようです。中国の人民戦争理論などもあります。人民の海に隠れて戦うのです。

 有効な手段は住民と敵を引き離すことです。しかし、パレスチナ人のガザ地区でそのようなことは無理です。パレスチナ国家でもヨルダン川西岸地区ではガザのようなイスラエル軍の侵攻はありません。ガザ地区のみが戦っているのです。

 今回は欧米諸国がイスラエルを非難する割には中東諸国の非難は弱いです。いま中東諸国はガザどころではないのです。どこの国でも国内に問題を抱えています。

 かってイスラエルの向かって共同して戦争を仕掛けたものですが、今そのような協力関係は無理です。イスラエルにしたなら、ハマスが攻撃をやめるなら戦争を終わらせると言うのです。

 ハマスにしたら、もしイスラエルへの戦いをやめたらその存在価値を失ってしまいます。ほとんどの中東諸国はすでにイスラエルを抹殺することもパレスチナの地域を取り戻すことも不可能だと考えているのでしょう。

 今イスラエルと戦っているのはハマスのいるガザ地区だけです。イランなども反イスラエルを唱えていますが、イスラエルと戦えるはずもありません。

 イスラエルが攻撃をやめれば全て解決とはならないのです。イスラエルが攻撃しないからと言ってハマスイスラエルが攻撃をやめるとも思えません。現実にはハマスのような軍事的な行動をイスラエルのするのはやめて、今の状況の中で生きていくのが一番いいと思うのですが。

 ただガザからハマスを追い払ってもイスラエルに不満を持つ人たちがさらに過激な行動をとる可能性があります。ユダヤ教キリスト教と違ってその聖典の中に(出エジプト記など)敵をせん滅した話が沢山あります。

 宗教の面から平和を説くのは難しいでしょう。こう書きながら国家間の紛争はなかなか解決しないものだと思いました。

 明日は以前勤務した高校の同窓会があります。27年くらい前に勤務した学校です。