新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

聖餐式雑考

今日は午前中から雨が降りましたが午後からは降ったりやんだりになりました。今日は日曜日なので教会へ行ってきました。

 8月第一週は平和主日です。この日は連続説教ではなく平和をテーマとした説教がなされます。8月15日が終戦記念日だからです。

 今日は第一日曜日なので聖餐式がありました。それについて書きます。聖餐はキリスト教にとって大事な儀式です。サカラメントとも呼ばれます。「秘跡」とも訳されます。

 プロテスタントでは洗礼と聖餐がこのサカラメントに該当します。カソリックの場合、まだ多くのサカラメントがあります。聖餐の起源は聖書に出てくる最後の晩餐に由来します。

 最後の晩餐は2000年前の出来事ですが、それ以後も最後の晩餐にならった聖餐がキリスト教会では行われています。洗礼は生涯1回だけです。キリストの従うことを約束するのが洗礼です。

 キリストに従うことに決めたことを思い出すために第一日曜日に聖餐式を行うのです。パンと葡萄酒を食します。パンはいろいろで、おじさんの教会は食パンを用います。中国の教会ではウエハースのようなものを使っていました。これだと人数が多くても割って使えるからです。

 カソリックもウエハースのようなものを用いるようです。葡萄酒はカソリックの場合神父さんだけが飲むと聞いたことがあります。カソリックの礼拝(ミサ)にでたことがないのでよく知りません。

 プロテスタント教会でも葡萄酒を使うところがあります。おじさんが洗礼を受けた教会も葡萄酒でした。ところが、アルコール依存症の人やアルコールにアレルギーのある人もいるので、多くの教会ではブドウの汁(ブドウジュース)を用いるようになりました。

 中国の教会でもブドウジュースでした。おじさんの教会も以前は葡萄酒でしたが今はブドウジュースになりました。またカソリックの場合、聖餐は信者さんだけが前に進みでて神父さんから聖餐を受けます。

 おじさんが洗礼を受けた教会もそうでした。一方今の教会や中国の教会ではパンとブドウジュースを配っていました。中国の教会では聖餐を受ける人が400人くらいいました。(礼拝出席者は700人くらい)おじさんの教会の場合長老(役員)さんが配ります。(配餐と言います。)

 ところが中国の場合聖餐を受ける人が多いので聖歌隊の人と当番の人で配っていました。400人の人に毎回手早く配って短時間で聖餐が終わっていました。中国人は基本的に行動がバラバラで遅いのですが、聖餐の時だけは信じられないスピードで配りまた回収していました。

 ところで今聖餐でも問題になっているのは自由聖餐を呼ばれるものです。おじさんの教会では聖餐式の前に牧師が「聖餐にあづかれるのはどこの教会でもいいですから洗礼を受けた方のみです」と言います。

 中国でも聖餐にあづかれる人は自発的に立ち上がってパンとブドウジュースを受け取りました。聖餐にあづかれない人はそのまま座っていました。特段それに不満もありませんし、それが当然と受け取られていました。

 ところが教会によっては誰でも自由に聖餐に加われるところがあります。聖餐をイエスからの贈り物だと受け取っているのでしょうか。聖餐はそもそもキリストと弟子たちのつながりの上に成り立つものです。

 聖餐を受けるたびにイエスキリストとのつながりを確認するのです。日本基督教団の教会で自由聖餐をして解任された牧師がいます。解任を不満として裁判を起こしているようです。

 もちろんこの牧師を支持する人たちもいますが、おじさんはやはり聖餐はキリストに従うことを確認する儀式であって、誰でもどうぞと言うものではないと思います。

 明日はツマクマの所用のお伴で午前中は過ごします。