新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国と東南アジアータイを中心に

今日は午前中ツマクマの所用のお伴でした。昼食は浜勝でとんかつを食べました。浜勝に行くのは1年ぶりです。午前中は雨でしたが午後から曇り空になりました。

 明日も雨のようです。株価の方はアメリカの市場が金曜日の60ドル近い下げだったのでどうかなと思ったのですが、40円程度の下げで終わったようです。

 もちろんおじさんの持ち株はほとんど変わらずかちょい安でした。今週いっぱい4月から6月までの決算報告があるのでその結果待ちと言ったところでしょう。

 ところで今日の朝日新聞でタイが中国との連携を進めていると報じられていました。中国・韓国との関係が悪化した今、日本は東南アジアとの関係を深めようとしています。

 ベトナムには中古の巡視船を売却したりしています。ところでタイと中国の関係はどうなのでしょう。おじさんがいた中国の都市は上海などよりタイ領の方が近いところでした。中国西南部とも言える街でした。

 中国には日本では余り知られていませんがタイ族という少数民族が住んでいます。また街のスーパーに行くとタイ米が売られています。中国米より高くて結構人気がありました。

 おじさんのいた大学にもタイからの留学生が大勢いました。それ以上に多かったのがベトナムからの留学生でした。これも日本の人はほとんど知らないと思いますが、中国軍とタイ軍との間では頻繁に共同で軍事演習が行われていました。

 中国の軍事番組でよく共同演習の映像を流していました。この軍事番組は国営番組でなく、あるお酒メーカーがスポンサーの番組です。日本の防衛駐在官は毎日録画して分析していたと思います。

 中国ではタイは好意的な目で見られていました。これも日本の人にはピンとこないと思いますが、中国は基本的には仏教国家です。西南部のお寺の仏像などを見てもタイの寺院の仏像のイメージがありました。

 雲南省のシャングリラなどを旅行するとチベット仏教の影響があります。中国外交のうまいところは、相手国が困った時にすぐに行動する点です。デフォルトの危険性の高いアルゼンチンにはすぐに経済援助を申し出ます。

 また軍事政権となったタイにも話をもちかけます。ラオスカンボジアは中国よりでしょう。ミャンマーは二股をかけています。マレーシアも航空機墜落事故で中国に借りがあります。

 完全に日本よりはフィリッピンだけです。ベトナムはどうかと言えば日本ではベトナムは中国と領土紛争を重ねているから日本と結ぶと言われています。ベトナムも基本は中国と同じ共産党政権です。また今は反中ですが、その前は中国と仲良くしていました。

 中国とベトナムの歴史は親密と反感の繰り返しです。近代以前ベトナムは中国の領土でした。そのため反中国でしたが、ベトナム戦争では中国の援助を受けました。しかし、ベトナム戦争越中戦争が起こりました。その後また中国と仲良くなりましたが、今は領土問題で対決しています。

 つまりベトナムが今反中で日本と仲良くしていると言っていつ親中に変化するか分かりません。どこの国も特定の国だけと仲良くするわけには行かないのです。

 今日本外交は行き詰っています。外交カードとして利用しようとしたロシアカードが完全に手詰まりになりました。オーストラリアやマレーシアの反ロ感情を無視してロシア大統領を日本に呼ぶのは無理です。

 すでに8月に入りました。秋にロシア大統領を日本に呼ぶなど不可能です。TPP交渉もアメリ中間選挙を前に進むとは思えません。日本では中国が衰退するニュースばかりがもてはやされますが、中国指導者は大変な権力闘争を勝ち抜いた優秀な者ばかりです。

 日本でも戦国時代や明治維新の中心的指導者となった人は皆熾烈な闘争を勝ち抜いた人ばかりです。戦国時代の武将や明治維新の元勲たちより安倍さんが数段勝っているとは思えません。

 最大の違いは熾烈な権力闘争を勝ち抜いて今の地位を手に入れたのではないことです。権力闘争に負ければ良くて投獄悪ければ処刑される危険を勝ち抜いてきた指導者はそれなりの覚悟とすごみがあります。(戦国武将も明治の元勲も現中国指導者も)一度失脚した重慶元市長の演説を映像で見ましたが、原稿も見ずに堂々と演説し大衆を引きつけていました。ジョークを言ったのを聞いて大衆は大喜びしていました。

 日本に居るだけだったら分からないことが外国(中国)で生活すると気がつくことがあるのです。明日はのんびり過ごします。