「ペテロの葬列」を見てーキリスト教と心理学
今日は午前中雨が降りましたが午後からは雨が上がりました。今日は雨だったので台所の整理などのお手伝いで一日過ごしました。
株価は150円ちょいの値下がりでした。アメリカの相場があれほど下がったのに対してこれまでほとんど反応しなかったので当然です。もう少し下がると思います。日経平均15300円くらいまで行くと思います。持ち株は当然下げています。
4~6月期決算が好調だった持ち株の某建設株も減益だった他社に引きずられて年初来高値をつけた後下げに転じました。ほとんどの企業が業績好調ですが、次の9月の中間決算では結構減益に転じる企業もでると思います。
さて今日は昨日放映されたドラマについてです。おじさんは余りテレビドラマは見ないのですが、タイトルのドラマはなかなか面白くて毎週見ています。
すぐそのあとに後悔して激しく泣いたと言われます。そのペテロの否認を題材にした絵画がドラマの最初にでてくるのです。キリスト教を題材とした別の絵画が昨日のドラマでもでていました。それ以外の絵画もドラマの中で重要な役割を果たすのです。
おじさんは大学で心理学研究会に入り、卒業後教師になっても教育相談(カウンセリング)の研修を受けてきました。時代や研修所によって採用している心理療法が違います。
おじさんが研修を受けたのは「箱庭療法」「エンカウンターグループ」「交流分析」などです。一番恐ろしいと思ったのがこの「エンカウンタグループ」です。ドラマは民間企業の能力開発が目標だったので、おじさんが受けた研修より強力なものだったようです。
ところでどんな心理テクニックかと言えば実に単純なものです。グループという名前がついている通りグループで行います。その中グループの中にリーダーと隠れた協力者がいるのです。リーダーは最初に参加者に何でもいいですから自由に発言してください。これは皆さんの自由な時間ですと言うのです。
当然のことながらまず自己紹介を始めます。それが済むとリーダーは何か質問や意見はありませんかと言います。何も意見がでないと協力者が発言を始めます。
研修に参加しているので何か言わなければと皆思っているのでどんどん意見がでます。そのうちに特定の人に話題が集中してきます。話を進めているうちにどんどん気持ちがエスカレートしてきます。
普通他人の自慢話を聞きたいと思いません。逆に自慢話を始めると次第に攻撃対象になってきます。それでは自分の弱点などを話すと、ではどうすれば強くなれるのかということに集中します。
次第に自分に話が集中しないように他者を攻撃するようになります。リーダーや協力者はそれをうまくコントロールして一定の方向にもっていくのです。
リーダーや協力者は話の輪から誰か逃げようとすると視点をそこにもっていきます。そのようにしてグループ全体をコントロールするのです。おじさんも研修中は気がつきませんでしたが、研修が終わって一人になるとはっと気がついて、これは相当危険な心理テクニックだと思いました。
民間企業のようなセミナではないので、夜まで研修が続くことはありません。また本来教育相談の研修なのでセミナのような自己改造を目的をしたものでもありませんでした。もう少し攻撃的な手法を使えば、心に傷を残す人も出たと思います。
おじさんの場合大きな心の傷は残りませんでしたが、講師の先生によればアメリカなどで実際にやった時、自殺者や精神に異常をきたした人が出たと聞きました。過去の研修の際でもこれ以上続けられないと研修を中断して帰った人もあったそうです。
もちろんこの研修のリーダーは地元の国立大学の教育学部の教授です。あのドラマを見ながら自分の受けた研修を思い出して妙に納得しました。次回ももちろん見るつもりです。
明日は買い物のお伴の予定です。