新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

心理療法と心理検査

今日は一時にわか雨があったものの久しぶりに晴れました。今日は一日家でだらだら過ごしました。株価は160円安でした。おじさんが予想した以上の値下がりです。

 業績好調で当たり前、もし減収などとなると大幅安です。企業業績発表も今週いっぱい続くようです。業績好調を受けての値上がりはもうなさそうです。どうも様々な経済指標をみると駆け込み需要の御利益は完全に終わったようです。

 企業ボーナスも思ったほど出なかったようで、来年のベースアップも今の企業業績ではそれほど望めないようです。来年の今頃は完全にアベノミックス効果もなくなっているでしょう。

 さて昨日「ペテロの葬列」に中で用いられている心理テクニックについて書きました。今日はその続編とでも言うべきものです。最近は以前ほど心理学がブームになっていませんが、おじさんが大学生くらいから心理学がブームになりました。

 大学を卒業して教師になっていくつか心理療法について研修を受けました。最初は箱庭療法と言われるものです。これは日本で始められたものだとも聞きました。木の箱に砂場を作ったものがベースになります。そのそばに人形や怪獣など様々なものが準備されているのです。

 被験者はそれを使って自由に遊ぶのです。それを観察者がいて記憶し治療が終わった後に再現するのです。おじさんも実際に箱庭を使ってみましたがなかなかおもしろいものです。

 診断はもちろん治療にも利用するそうです。ただ箱庭で無心に遊ぶだけで心が和むのだそうです。カウンセリングの場合、小さな子供には難しいです。この箱庭療法の場合難しいことは何もないので幼児~大人まで使えるそうです。

 被験者が箱庭を使っている時の態度や発言を観察します。またこの人は何をしているのとか、どうしてこうなったのとか聞くこともあります。ただ指示や批判は原則としてしません。

 とまどっている時はアドバイスなどはするようです。全く制限がないし他人を気にしなくてよいので、寡黙の被験者などにも適しています。

 どこの教育センター(教育研究所)でも低学年用に箱庭を準備しているようです。心理療法を実施する前に検査を行います。次にそれについて書きます。

 いろいろな検査があります。一番有名なのはインクのしみのようなものを見せるロールシャッハ検査があります。これは出た結果の分析が難しいのだそうです。

 おじさんが10年前に大学院に行った時「臨床教育心理学特講」を受講しました。その講義では絵画診断法を使っていました。絵画診断法は自由に絵画を描かせてその内容から判断するものです。

 また自由作文法もあります。これは絵画などを見せてそれを題材に物語を作らせるものです。ある時自分が勤務する学校の全員クラブ(必修クラブ)でやったことがあります。児童文化クラブと言う名前の活動です。

 するとある絵を見て作文を書いた生徒さんがいたのですが、その作文内容はまさしく自分の今抱えている課題そのものでした。家庭訪問などで状況を知っていたから作文の内容が理解できたのです。

 これらの検査法は自分の無意識の世界が絵画や作文に投影するという理論の上に成り立っているのです。カウンセリングの講義も受けました。

 カウンセリングをやるためには相当訓練が必要だと思いました。カウンセリングを通して被験者(クライエント)の暗い内面が浮かび上がってくるのです。それを受け止めるためにはカウンセラー自身に強固な自我がなければなりません。

 それもカウンセラーが担当するのは複数のクライエントですから相当な重荷を抱えることになります。そのようなカウンセラーのためにスーパーバイザーというカウンセラーをカウンセリングする人の存在も知りました。

 時代によって心理療法のも流行があるようです。今はどのような心理療法が主流になっているのか知りません。教育相談の研修から離れてすでに20年以上になります。過去の良い思い出になりました。

 明日は前立腺の検査に行きます。