新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国はアジア一のキリスト教国となるか

今日は午前中から雨になりました。台風が通過した後の方が雨や風が強くなりました。今日は日曜日なので教会です。

 今日はイエス海上を歩くという奇跡の話の説教です。読者のみなさんには理解しにくい話なので、別の教会ネタで書きます。あるブログを見ていると中国が将来アジア一のキリスト教国になると書いていました。

 中国は仏教が宗教としては一番です。次が道教その次がキリスト教ということになります。道教は地方だけで都市部では一般的ではありません。

 中国の大学院で日本文化論について講義していた時、ふと思いついて学生さんに中国のお葬式について聞いたことがあります。するとある地方出身の学生さんが、自分の地方ではお葬式は道教で行うと言っていました。

 さすがに都市部出身の学生さんは無宗教のお葬式だと言っていました。おじさんも地方を旅行した時多くの寺院を見学しました。おじさんの住んでいた街にも大きなお寺がありました。

 大勢の人がお参りに来ていました。巨大な線香をお供えしていました。金ぴかの仏像もありました。若い女性が熱心にお参りをしていました。中国では交通安全のお守りは仏像です。また雲南省のシャングリラという街に行った時にはお寺で仏画などを売っていました。

 悩みを抱える老若男女がそれを買っていました。やはり中国は仏教が一番勢力があると思いました。ところでアジア一のキリスト教国はフィリッピンです。ここはかってスペインの植民地だったのでカソリックが多いです。

 東アジアでは韓国です。こちらはプロテスタントが強いです。戦前からキリスト教の布教がなされていました。戦後アメリカの影響もあって東アジア最大のキリスト教国になったのです。

 中国のキリスト教ですが、御存じのように中国政府の監督下にある教会と政府の監督下にない地下教会とがあります。学生さんの中には地下教会と思われるところに行っている人もいました。

 おじさんは国立大学の外国人教師なので面倒なことになってはいけないと思って行ったことはありません。政府公認の教会は以前から紹介しているように、大勢の人が来ていました。

 そこの教会には毎回新来会者として紹介される人が20人近くいました。日本の教会でもお寺でもお年寄りが多いのですが、中国の教会では若い方や家族連れが多い気がしました。

 また教会によっては礼拝に音楽を取り入れたりしているところもありました。アメリカの礼拝のようにゴスペルを礼拝で歌っていました。それでは中国でキリスト教が増加する可能性についてです。

 日本よりキリスト教が増加する可能性はあると思います。というのは韓国も同様ですが、社会道徳の根底に儒教があることです。儒教キリスト教と親和性が高いのです。

 また中国では超越者として「天」または「天帝」というものがあります。日本の場合「カミ」というのは人間と連続したものです。「天孫降臨」がまさにその象徴です。

 「天帝」は故事(「虎の威をかる狐」)にもある通り「百獣」の上に存在するものです。この故事から分かるように「天帝は狐を百獣の長」に任命することができるのです。

 日本と韓国・中国の宗教性の違いはこの超越者の存在を社会が認めているかどうかです。明治期キリスト教を受け入れたのは儒教を身につけた旧武士階級でした。

 結論から言えば現在中国のキリスト教信者は2000万人くらいだと言われます。もし中国政府が宗教政策を緩めればこの倍くらいはすぐに増えるでしょう。とくに都市部で伸びる余地があります。

 先述してブログの方は一億人を超える可能性もあると言っていました。人口の8%程度がキリスト教になればそうなります。中国の場合政府の政策とのかかわりが大きいです。

 プロテスタントの場合だけ書きましたが、カソリックについてはおもしろニュースがありました。韓国を訪問するローマ法王の飛行機の中国通過を認めたそうです。以前日本に来た時は中国通過を認めなかったそうです。

 もしかしたらローマ法王庁と和解の道を探っているのかもしれません。もしそうなればカソリック(天主教)も勢力を拡大するでしょう。

 明日はツマクマの所用のお伴とお墓参りで忙しいです。