新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国での健康診断

今日は午前中は雨でしたが午後から晴れてきました。広島県地方は早朝大雨だったそうですが、おじさんの地方でも早朝豪雨でした。

 株価の方はちょい高で終わりました。おじさんの持ち株は利益確定売りで大幅値下がりです。特にこのところ年初来高値を更新してきた建設株も値下がりしました。いつも書いているように静観です。このところ上がってきたので、まもなく大幅な水準訂正が来週あたりあるかもしれません。

 今日は年1回の健康診断でした。おじさんの市では国民健康保険の加入者全員に年1回の健康診断券が送られてきます。企業などの健康診断よりは検査項目が少ない(心電図・眼底検査・聴力検査などはありません。)のですが、無料で基礎的な検査をやってくれるので、毎年行っています。

 検診は公民館のようなところで集団検診で受けてもよいし、専門の検診機関で受けてもよいのです。おじさんは企業付属の検診機関で受けました。

 ところで中国にいた時も今回の同じような健康診断を受けたのでそのことについて書きます。日本のマスコミではこのような中国の市民生活について報道されません。

 おじさんが受診したのは市内にある施設です。この施設では2回受診しました。最初は入国してすぐのことです。中国での就労ビザを取るためにまず日本の公立の医療機関で診断を受けねばなりませんでした。民間の医療機関はダメなのです。国公立の医療機関に限定しているところなど官尊民卑の中国らしいです。

 おじさんの住む町では企業から中国に赴任する人が多いので、市立病院ではすぐ診断書を作ってくれました。領事館にそれを提出して就労ビザをもらったのです。そのビザは中国に入国して再度発行してもらわなければならなかったのです。旅行ビザで入国して中国で就労ビザを取ろうとしてもダメなのです。

 別の大学の日本人の先生でそれをして、日本で就労ビザを取るため帰国させられた人もいました。中国での就労ビザを取るためには中国の入管当局と健康診断施設に行かなければなりません。日本での診断書とレントゲン写真を持参すれば検査が免除されるのです。

 この施設は外国人だけでなく、海外に行く中国人も受診に来ていました。おじさんと一緒に来た日本人の先生はパスしたのですが、おじさんは書類のハンコの押方が悪いということで受診させられました。(ここもお役所仕事です。)

 まず受付で写真をとられそれをパソコンに入力します。パソコンの画面におじさんの顔が写っているのです。診断の内容は日本とほぼ同様です。血液検査や尿検査、レントゲン、血圧、視力、色神などです。エコー検査までありました。

 視力などを担当するのは五官科と呼ばれます。中国には日本と違った診断科があります。「骨科」というのもその一つです。日本の整形外科みたいな感じです。中医病院などもそうです。西洋医学に対して中医という考え方もあるのです。

 印象から言えば看護師さんのレベルは結構高いようです。採血検査の時の看護師さんも、とても注射が上手でほとんど痛みを感じませんでした。おじさんは腕が細いので時々採血の時に失敗したりしてひどい目にあったこともあるのです

 レントゲン技師の方は「私は学歴はないが技術は自信があるのですよ。私もあなたと同じくらいの年ですよ。あなたもがんばっていますね。」と話かけてくれました。一緒に行った学生さん通訳してくれたのです。

 よく日本にいると中国だと反日感情がひどいでしょと言われます。しかし、現実にはこんな言葉をかけてくれる人も多いのです。レントゲン技師の方の言葉には、ともに高齢になっても働く同志の気持ちが感じられました。

 健康診断を受けながらふと中国でのことを思い出したので書きました。明日も忙しいです。