新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ロシアの揺さぶり外交ー安倍政権はどう出る

今日は午前中は薄曇りでしたが、午後から久しぶりに晴れてきました。息子の結婚式の着物などがかえってきました。宿泊したホテルで荷造りして自宅は送ったのです。

 日経平均は90円程度の下げでした。対ドル相場が103円台まで戻ったので、株式相場も一旦利確が出たのだと思います。このところの値上がりで短期利益が出た人も多かったのでしょう。

 おじさんの持ち株は建設株だけが値上がりしました。他の建設会社の株価から比べるとかなり安いのでまだまだ持続です。おじさんの見通しではもう少し日経平均は下がるのではと思っています。対ドル相場はアメリカの利上げを念頭に入れているようですが、そうすぐに利上げがあるとも思えないので、また円が買われると思います。

 ところでまたロシアが揺さぶりをかけてきました。先に日本人の来航制限をかけ、また北方領土で軍事演習などを行って日本に圧力をかけました。

 一方では日本の農産物などの輸入制限は行いませんでした。こうして日本にどうするのかと迫っているのです。今回はロシア大統領の訪日は予定通りと発表しました。

 もし日本がそれに飛びつけばアメリカやEUとの間にくさびを打つことができます。日本がこれを拒否すれば北方領土問題では話し合いをしないと主張できます。それに日本の嫌がる中国と接近する姿勢を更に強めることもできます。

 だからと言って安倍政権もここでロシアの誘いに乗るわけにも行かないでしょう。もし、この話に乗ってロシアに外相や外務次官を派遣すればアメリカの激怒を買います。

 ヨーロッパ諸国は日本に反発するはずです。マレーシア航空機問題で対ロシア強硬姿勢のオーストラリアなども日本の姿勢に反発します。

 ロシアとしては今四面楚歌ですが、安倍政権だけがロシアに未練がましい姿勢をもっています。安倍政権にとって中国をけん制する手段としてロシアを利用したいのです。ここでロシア・中国・韓国が反日で結ぶと大陸に足がかりがなくなってしまいます。

 ここは踏ん張りどころです。日本にとって最大の後ろ盾はアメリカです。アメリカの後ろ盾なしに、アジア外交を進めることはできません。北朝鮮も日本に好意的な態度を見せていますが、ロシア以上にしたたかです。

 日本から援助を引き出すためだけに動いています。安倍首相の訪朝をエサに日本から多額の援助を出させようとしているのです。かって北朝鮮非難の出版物が多数本屋さんにありました。今は韓国非難も本ばかりです。北朝鮮がよい国になったとは思えないのですが、国民の目は韓国にばかり向いています。

 かっては北朝鮮崩壊論の本が多数本屋さんに並んでいたのに、今は韓国崩壊論の本が多数でています。保守派の雑誌もそれを書き立てています。もし韓国が崩壊したら、北朝鮮にとって好機となるでしょう。

 それに日本への影響も計り知れません。中国崩壊論もそうです。中国や韓国が崩壊したら東アジアは大混乱に陥ります。憎い韓国や中国が崩壊すれば日本が東アジアの覇者になれるとでも思っているのでしょうか。

 「嬉しや楽しや隣の倉焼けた」という言葉があります。近親憎悪です。焼けるのは隣の倉だけでなく延焼で自分の家まで焼けてしまうようなものです。取りあえず安倍政権の外交姿勢が注目されます。

 明日の相場が注目されます。