新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今日の経済統計から見えてくるもの

今日は一日降ったりやんだりの天気でした。午前中は家の整理で庭に野菜を植えました。今日は午後から雨ということで都合がよかったのです。

 今日も日経平均は下落していました。一時は100円近い下げでしたが終値はそこまで行きませんでした。ウクライナ情勢がまたまた緊張してきたので、これも影響しているでしょう。

 ウクライナへのロシア軍の侵攻がほぼ確実になった状態ではプーチン大統領の訪日は無理でしょう。ロシアのウクライナへの対応を見ると、簡単に問題が解決しそうにありません。

 今回のウクライナへの侵攻で訪日は完全にぽしゃってしまいました。ロシアカードがまず安倍外交から失われました。残る北朝鮮カードもしたかな北朝鮮政府が日本政府を喜ばせるようなことはしないでしょう。安倍外交が失速しているのを見て強気に出ると思います。

 さて今日いくつかの経済統計が発表されました。今日はそれについて書きます。結論から言えば7月も消費が伸びなかったということです。消費者物価は3.3%の上昇でした。そもそも消費税は上がるし、円安で輸入品の価格が上昇しているのでこれは当然です。

 問題は家計の消費支出です。5.9%の減少でした。これは当然のことです。家庭の実収入が6.2%も減少してですから。

 鉱工業生産指数は0.2%の上昇だそうです。0.2%といえばほとんど伸びていません。問題は8月です。7月はそれでも晴天が続いて夏物の消費なども活発だったと思います。

 ところが8月はご存知のように東京などの関東地方を除けば大変な天候不順でした。おじさんの地方でも8月は晴天の日より雨の日が多いのです。九州・中国・四国・近畿・北陸・東北・北海道は皆天候不順です。スーパーなどの売り上げは相当落ちていると思います。

 毎日広島の土砂災害の報道を見ているとそんなに消費をする気にもならないでしょう。景気はまさに気つまり気分の問題です。おまけに今回の天候不順で農作物などに被害がでています。

 消費者物価の中には生鮮食料品などの価格は入らないそうです。しかし、生鮮食料品の値段が上がれば、その分他の商品を買うことが少なくなります。安倍さんや日銀は夏以降消費が回復すると踏んでいました。

 しかし、輸出不振から企業の賃金はそれほど上がりませんでした。逆に円安から輸入品は値上がりし、それに原発停止のために燃料費が加わりました。電気代はこれからも上がるでしょう。
 
 日銀は取りあえず物価が上昇しているので再度の金融緩和はしないようです。異次元の金融緩和をしたのにその効果がなく1年半くらいで再度金融緩和をするなら見込みの悪さを日銀特に日銀総裁は示すことになります。

 これで来年消費税を再度値上げすれば、完全に消費はダウンしてしまいます。内需がダウンすれば、GDPアップなど夢のまた夢です。いよいよ前門の虎(消費税値上げ)・後門の狼(財政改革の国際公約)の時期が迫ってきました。

 集団的自衛権などにかかわっているときではないのです。まず経済をどうするか長期的展望を示さなければならないときです。残念ながら安倍さんには長期経済見通しを立てるスタッフもご自分の能力もなさそうです。

 明日こそのんびり過ごします。