空家の増加に思う
今日も一日晴天でした。。ただ空気が乾燥しているので、家の中だと過ごしやすいです。今日はツマクマが着付教室へ行くのでそのアッシー君などをしました。
今日は円が一日で1円以上値下がりしたのに、株式市場はほとんど反応しませんでした。去年なら即座に反応したと思います。一番大きな理由は円安でも輸出が増加しないこと。また円安で輸入品の価格が上昇することです。
とくに原発中止中の日本では円安になればなるほど、電気代が上昇します。燃料費の増加は輸送コストの増大につながります。また消費税引き上げの後遺症で、消費が低迷しています。
このまま円安が続いても日本経済に良い影響は少ないようです。あれほど円安を待ち望んだ財務大臣も急激な為替変動は望ましくないといっています。ドル建て債(ドル預金も含む)を持っている人にとっては円安は有難いのですが、庶民全般には困ったことになるでしょう。
安倍政権もさすがに急速な円安は困った状況ですが、官房長官の談話を聞いても打つ手がなさそうです。強気の外交や防衛政策は実行できても、経済についてはダメな政権のようです。
さて、今日は最近話題の空家問題について書きます。おじさんの家の近くでも空家が増加しています。空家も二つあって、売家なのに売れないで空家のままのところと、売り家ではないけれど長年人が住んでいない家です。
おじさんの家は繁華街から車で30分くらいの郊外の新興住宅街です。入居が進んだ1980年代ころは小学校や中学が新設されたものです。学習塾もたくさんありました。今は地元大手の学習塾だけです。
空家が増えたのは、かって移り住んだ人たちの子供たちが遠くに出て行ったからです。親の代は地元に就職できたのですが、今は無理です。おじさんの子供たちも皆県庁所在地や東京に出て行きました。
もう地元に戻ってくることはありません。仕事もそちらで見つけ子供たちも地元の学校に進学しています。おじさんの近くの家の子供たちもほとんど遠くへ出て行きました。
これからは土地の値段も下がっていくので子供たちは新しい家やマンションを購入するでしょう。それ以上に問題なのは結婚しない、また結婚できない若者が増えたことです。
おじさんの身近にも結婚しない人や結婚できない若者がいます。そのような人はほとんど親と同居です。特に非正規社員などをして結婚もしていない人は親が死んだ後家を維持できるでしょうか。
家というものはお金がかかります。税金に火災保険、おまけに家の維持管理が必要です。何十年も屋根が持つわけではありません。瓦葺でも鉄板でも痛んできます。外壁の塗り替えも必要です。
これらの家の維持管理費は安くても数十万円、本格的な場合百万円単位になります。これだけかけて維持管理しても、結婚して子供がいなければ、結局空家になります。
結婚しないで家が途絶えると、その家は親類のものになります。今頃家をもらってもそこに住む人はいないでしょう。人に貸しても管理が大変だし、更地にするには家の撤去費用がかかります。また更地だと税金が跳ね上がります。
いずれにしてもこれから空家は激増すると思います。政府が持家政策を勧めた結果です。空家は増えているのに、おじさんの家からちょっと離れた町の中心地ではどんどんマンションができています。
郊外の戸建てより、中心地のマンションという動きもあるようです。今建っているマンションは中学校の前で、中学校の隣には総合病院があって、総合病院の隣は小学校で、小学校の前は郵便局と消防署です。
小学校の隣には幼稚園があります。こんなところなら、中心地から離れた戸建てよりマンションの方がいいでしょう。ちなみにそのマンションの建っている土地は斎場だったところです。斎場からマンションという用途変更もおもしろいです。銀行が合併してその跡地もマンションになりました。
明日はのんびり過ごします。この後涼しくなったら庭の整備をします。