新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

地価表示に思う

今日はとうとう対ドル相場が109円まできました。110円を一つの節目として、ここまでは近日中に来るでしょう。その後しばらく110円台前半でもみ合うと思います。120円台まで行くのは年末か来年になるでしょう。

 株価も200円以上値上がりしましたが、出来高上位を見てもそれほど大幅な値上がりはありません。広く浅く値上がりしたというところです。おじさんの持ち株のうちNISAで買った電機株が間もなく年初来高値を更新しそうです。

 と言っても某建設株のように年初来高値を更新した後テーマが内需関連から円安関連に変わったため、毎日値下がりしているものもあります。売り時はやはり難しいです。

 ところで昨日の地価表示で東京を中心とする大都市圏で地価が上昇したと報道されていました。東北の被災地でも値上がりしたと書かれていました。

 一方地方の地価は下落しっぱなしです。その中で地域の中心都市などは値上がりしています。例えば福岡市やその周辺などです。福岡県でも福岡市とその周辺地域以外は値下がりしています。。

 以前不動産は持っているだけで財産だといわれました。繰り返し不動産ブームが来ました。原野商法などという言葉が流行したこともありました。火星の土地を売買するなどという話もありました。

 今大都市圏以外の土地は値下がりしていますが、その理由は簡単です。そもそも不動産価値は不動産を欲しいと思う人がある程度いないとどうしようもないのです。

 大都会であれば家を求めている人も大勢いますが、地方とくに若い住民がいなくなった地方では不動産を欲しがる人はほとんどいません。

 空家問題も根っこは同じです。地方では若い人も早く家を手に入れることができるのです。将来地方の人口が増加する見込みはありません。つまり地方には不動産に関する需要は減少するばかりです。

 人口が減少すれば病院・スーパー・銀行などが撤退します。そうなればその地域の魅力はどんどん減少します。また地域から病院やスーパー、銀行などがなくなれば住む人も減少します。

 そうなれば空家や土地を売りたい人つまり供給は増加するのです。地価がどんどん下がっていきます。日本全体で人口が減少しますが、都会ではそれほど人口が減少せず地方でどんどん人口が減少します。

 しかし、たとえ東京であってもいつまでも人口が増加するわけではありません。高齢者がどんどん死んでいく頃には、高齢者の家が空家になってきます。東京で親子同居の人は少ないでしょう。

 子供は子供で自分の家を持ち、それと別に親の家が残ることになります。これからまず東京の場合、郊外の戸建ての空家が増加するでしょう。その後古いマンションなどに空家がでます。

 あと30年もすれば大都市も含めた地価下落の時代が来ると思います。おじさんの家はかっての新興住宅地ですが、今お向かいの家もその隣もさらにその隣も皆70歳以上です。おじさんの家の隣は空家でその隣のご主人もまもなく60歳です。

 かって子供で溢れた新興住宅地も今は皆都会へでて高齢者ばかりになってしまいました。明日は忙しいのでブログはお休みするかもしれません。