新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税増税について考える

今日も株価が下落しました。アメリカの株価が下落していたので、今日は下がると思いました。寄り付き間際は100円近い下げでしたが、引けは30円ちょいの安値でした。

 円高も一段落だし、金融緩和でお金はジャブジャブ出回っているので買いが入るのは当然でしょう。安倍政権は株価政権と言われるほど株価にナーバスになっているので、円安・株安の事態だけは避けたいのでしょう。

 株価が下がるとすかさず年金が買いを入れているのだと思います。年金を管掌する大臣は年金の株式投資に熱心なことも影響していると思います。役人は大臣の顔色をうかがうからです。

 さて12月には消費税を引きあがるかどうか決めなければなりません。8%へ引き上げた時は安倍さんも躊躇なく実施しました。また世論調査などでも認めるという意見が多かったようです。

 当時は安倍政権の経済政策のおかげで、株価も上昇し明るい未来を期待できました。今回は全く様相を異にしいています。株価の上昇もそれほどでもありません。

 それ以上に8%への消費税引き上げの影響が大きすぎたのです。円安が輸出増をもたらし景気が回復して収入も増えると国民は前回考えたのです。そうなれば3%くらいの負担は仕方ないと考えたのでしょう。もちろんおじさんも3%くらいの引き上げは将来の社会保障のため仕方ないかと思いました。

 ところが景気回復は都市部の大企業だけで、地方には恩恵が及びませんでした。それに高齢者の数の多さも考えに入れていなかったようです。都会の高齢者は株高などの影響で消費に影響は少なかったかもしれません。また、都会には大企業の退職者が多いと思います。

 地方の高齢者は年金も少なく消費税引き上げの影響をもろに受けたと思います。消費税引き上げだけでなく、円安に伴う物価高の影響も受けています。地方には海外に輸出する企業はほとんどなく、円安は原油や電力代の増加につながり、良いことは一つもありませんでした。

 ここで消費税引き上げを行えば消費特に地方の消費は大きく落ち込むと思います。2回の消費税引き上げがなされれば、物価が5%上がることになります。それに円安が進めばさらに物価が上がります。

 年金は下がるばかりです。トータルすると数年前より収入が1割減になったようなものです。おじさんたち夫婦も物価上昇には困っています。

 安倍さんには消費税引き上げをやめる勇気はないでしょう。結局マスコミ(日経など)が政府に都合のよいニュースを流し、政府統計も先行き大丈夫との数字を出してくるでしょう。

 もし国民が本当に消費税引き上げに反対するなら世論調査で政府支持をやめなければなりません。このまま消費税引き上げで10%になったら困るのは地方の住民や年金生活者です。

 まあいくらおじさんが悲憤慷慨しても蟷螂の斧のようなものです。あるいは負け犬の遠吠えのようなものです。それにしても10月に発表される経済統計が注目されます。

 明日も忙しいです。