新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

記念会がありました。

今日は日曜日なので教会です。今日はある方の記念会がありました。記念会というと何か特別なことがあってそれを記念する会だと思われがちです。

 例えば教会設立の記念会といった感じです。しかし、教会では記念会というと亡くなった方を記念して行われる会を指します。

 仏教でいう法事に似ています。法事の場合、初七日に始まり四十九日、初盆、一周忌、三回忌と亡くなって次々に仏事があります。

 ところが厳密な意味でキリスト教の場合、決められた死者を追悼する行事はありません。教会全体としてはイースターや召天者記念礼拝などに教会員がそろって教会墓地へ行きます。

 この二つは日本のお盆やお彼岸に似ているといえるでしょう。個人の記念会は遺族の意向でさまざまです。基本的にはお葬式の後何もしなくてよいのですが、日本の場合亡くなった人を偲ぶ気持ちが強いし、何もしないのでは残された遺族の方も心が休まらないので、しばしば記念会が行われます。

 今日記念会された方は一年前に亡くなった方です。遺族の方から申し出があって、実施されました。正式な呼び方は「召天一周年 記念会」です。一年目に記念会をされる教会員の方が多いです。

 初盆の習慣や夏休みだと集まりやすいので、夏に記念会をされる方もあります。記念会は遺族の方だけでされる場合と教会員にも呼びかけてされる方とあります。

 今日の記念会は教会員の方と遺族の方との合同でなされました。教会員が25名ほどと遺族の方が6名くらい来られていました。記念礼拝の後遺族の方が準備された昼食をみんなでいただきました。小規模な記念会の場合、出席者がそれぞれ思い出を語ったりするのですが、今回は牧師先生だけがお話されただけでした。

 おじさんは記念会は亡くなって1年目と5年目、もし可能なら10年目にやってほしいと思っています。それも遺族だけでやってほしいです。仏教のように13回忌とか17回回忌のように亡くなってずいぶん時間が経過してまで思い出してもらわなくていいです。

 ちなみに今日記念会があった方はお医者さんでそれも大きな個人病院の院長だった方です。そんな肩書きを全く感じさせない方でした。もくもくと玄関のスリッパを並べていた姿がとても印象的でした。プレハブ小屋を改造したおじさんの教会を見てこれこそが私に相応しい教会だとおっしゃったのも心に残っています。

 バザーの時は食券を売ったりしていました。患者さんや病院の看護婦さんが見たらびっくりしただろうと思います。

 明日はまたツマクマの所用で忙しいです。