今日の経済指標を見て
今日は為替相場が1ドル110円台に一時突入したのに、逆に株式相場は下落していました。円安イコール株高という図式が崩れつつあります。
アベノミックも含めて安倍政権への風当たりが強くなりつつあります。昨日の経済指標も悪かったのですが、今日の日銀短観も現状をよく表しています。
日銀短観では大企業でも製造業はなんとかプラスでしたが、大企業でも非製造業はマイナスになっていました。もちろん中小企業の場合はもっとマイナスだったようです。
ここにきてさらにアベノミックスの悪い面が出ています。異次元金融緩和の目的の一つに円安誘導がありました。ここにきてアメリカの景気回復が現実のものとなり、円安が予想以上に進んでいいます。
アベノミックスでは円安誘導で輸出が増大すると考えたのです。しかし、すでにかなりの企業が海外に工場を移しており、それほど輸出も増えませんでした。
もちろん、それでも輸出企業にとって円安は利益を生みます。だからこそ、日銀短観でも大企業製造業は将来に明るい見通すをもっているのです。
しかし、大企業でも非製造業は輸入品の値上がりに苦しめられています。中小企業の場合、まず輸出は考えられません。国内需要に対応しいています。ですからさらに厳しい状況だと思います。
日本の企業数から言って大企業、それも製造業の割合より、大企業の非製造業や中小企業の割合の方が大きいでしょう。
今日は自動車の国内売り上げについても発表されていました。普通車の売り上げがダウンして、軽自動車の売り上げが伸びているようです。
自動車会社にとって軽自動車より普通車の方が利益が出るので、売上減が予想されます。去年の今頃はまだアベノミックスへの期待が高まっていた頃です。
今頃アベノミックスを称賛する人は少数になりました。昨日も書きましたが、今安倍政権はすることなすこと裏目に出ています。
かってアベノミックスを称賛した週刊誌も手の平を返すように批判しています。まだ安倍政権が怖いので抑えていますが、これで支持率が下落すればバッシングの大合唱になるでしょ。
秘密保護法案や集団的自衛権については自信満々だったのですが、経済がこんなでは声も小さくなります。最近では風邪でセキも出るようです。物事がうまくいっている時は風邪くらいなんともないのですが、うまくいかないと、体力も落ちてきます。
そういえばお隣の北朝鮮の金書記も病気のようです。こちらも経済がうまくいっていないので、体調もよくないようです。泣いても笑っても12月には消費税引き上げについての判断を下さねばなりません。
引き上げるにしても引き上げないにしても、政局は避けれれないでしょう。残された時間は60日余りです。これからの日本の進む道がどうなるか注目されます。
明日は歯科の定期診断に行きます。