新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

変わりゆく家族と伝統ーお墓の話

今日も株式市況は下落です。円安から円高へ振れたようです。朝方値上がりしたので、今日は値上がりするだろうと買いに入った方はお気の毒です。

 9月の値上がりはすっかり吐き出してしまいました。このまま日経平均が15000円台まで行くのか不明です。3日連続の下げではさすがに年金も買いには入れないでしょう。

 アメリカの株式市場が大幅高だったのに、日本の株式市場が値下がりするというのも意外でした。寄り付きで買いに入った人は、昨日のアメリカ市場の値上がりを見て判断したのだと思います。

 ところで昨日NHKクローズアップ現代を見ていて感じたことを書きます。お墓がどんどん無縁化しているという話です。お参りする人もなく放置されたお墓が相当多数に上るそうです。

 番組でも言っていましたが、家族制度の変化と若者の流失がその根底にあると思います。よく「○○家之墓」と墓標に書かれています。お墓は個人のものでなく、家のものだったのです。ところが今家制度は崩壊しつつあります。

 戦後家制度は解体しました。ところが、戦前生まれた人が大勢生きていた時代には家制度の名残があったのです。以前は結婚式でも○○家と○○家の披露宴会場と書かれていました。

 おじさんの子供たちの時代ではそんな書き方はしません。本人たちも○○家と○○家の結婚式だなどと考えていないでしょう。会社の上司すら呼ばない結婚式もあります。

 また結婚してもお嫁さんは自分の実家と縁が切れたりしません。見も知らない夫の先祖と一緒にお墓に入るのはいやだというお嫁さんも多いです。

 お墓が自分の身近かな人たちだけのものになりつつあります。墓友と言われるように、自分の気に入った人同士でお墓に入ろうとする人もいます。独身で郷里を離れて暮らしていたら、郷里の墓地に葬られてもだれもお参りにきてくれないでしょう。

 また子供たちが皆都会に出て行き、なかなか郷里に帰って来れない人もいます。その人たちの子供の時代になったら、益々故郷と縁遠くなります。

 おじさんの例でいえば、長兄が両親の墓を作りました。もちろん地元にです。しかし、長兄の息子さんは東京で、おまけに子供さんがいません。お嬢さんは遠くに嫁いでお婿さんの両親と暮らしています。

 次兄は大阪に住んでいて息子さんや娘さんは関東にいます。次兄は8年前に奥さんを亡くされています。お墓はどこにあるのか知りません。

 弟の息子さんは独身です。結婚する気はなさそうです。九州に住んでいますが、お墓はどうするのか知りません。息子さんたちがお墓を守っていくのは難しそうです。

 おじさんは教会の墓地に葬られます。教会墓地には以前なくなった方々のお骨が入っています。懐かしい方々と一緒に世の終わりまで過ごせるので安心です。子供たちがお参りに来なくなってもイースターと召天者記念礼拝の時には教会員の方がお参りにきてくれます。

 もちろんお墓が満杯になることがあります。その時は土に戻すように装置が作られています。教会が存続する限りお参りに来る人があります。

 これからは家族が家の墓を守ることは難しくなるでしょう。共同でお墓を作り、そこに気の合った人と一緒に葬られるのがよいのではないかと思います。

 長女と次女は死んだら分骨してもらって、おじさんたち夫婦と一緒の教会墓地に葬られたいそうです。

 明日の相場が注目されます。