新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

「神学校日」についてー神学校の話

昨日はツマクマのお供などで忙しくてブログを書けませんでした。今日は日曜日なので教会に行きました。今日は「神学校日」なのでそれについて書きます。

 「神学校日」というのは、日本キリスト教団の神学校を覚えて献金をささげる日のことです。神学校はそれぞれの教派であります。

 カソリックの場合上智大学の神学部ですし、聖公会の場合だと立教大学の文学部です。また大学でなく専門学校としての神学校があります。

 日本キリスト教団の場合、大学と専門学校の2種類の神学校があります。今日の「神学校日」で覚えて献金するのは東京神学大学です。ここは日本キリスト教団立の神学校です。

 東京神学大学の場合、他の神学部などと異なって牧師養成のみを目指した大学です。実は日本キリスト教団の神学部には、同志社大学の神学部と関西学院大学の神学部と東北学院大学の文学部があるのです。

 この三つの神学部は牧師養成コースとキリスト教文化を学ぶコースとあります。おじさんの姪が結婚した時お婿さんが同志社大学の神学部の卒業生で在学中ラグビーをやり人材派遣会社に就職した人でした。

 こちらは、キリスト教文化コースのようです。そういえば確か資生堂の社長さんが東京神学大学の卒業生だったような気がします。ある本によれば神学部の学生さんは意外と民間企業での就職があるそうです。

 面接官にしてもなぜ神学部なのかという疑問から話題が盛り上がるからでしょう。これが経済とか法学だと特段珍しくもないので、学部のことが話題になったりしないでしょう。神学部から民間企業というコースは意外性があるので、試験官の興味を引くのかもしれません。

 これでボランティア活動や伝道活動の苦労など語れば、結構受けるかもしれません。企業は結構入社するメンバーの一人くらい意外な経歴の持ち主を入れたりするのです。

 ぜんざいに塩をちょっと入れると甘さが引き立つのと同じです。おじさんの息子の鉄鋼メーカーの同期入社のメンバーに私立大学文学部の地理学科の人がいました。また別の会社では人事要員として国立大学の教育学部(教員養成でない方)の卒業生を入れたりするそうです。

 話は本題からそれましたが、専門学校として異色なのが夜間の神学校です。日本聖書神学校です。ここは夜間4年制です。東京のど真ん中にあります。夜間だし東京にあるので働きながら学ぶことができます。この神学校は大学卒業が基本資格です。

 また農村伝道神学校というのもあります。かって日本には多くの農村があったので、農村での伝道を目的としたのです。ここは社会的な問題も講義で取り上げています。4年制です。

 さらに同じ教団神学校でありながら、教派性を残している神学校もあります。日本キリスト教団はさまざまな会派が合同してできたものです。その中に、ホーリネスという教派を中心としています。東京聖書学校といいます。やはり4年制です。

 牧師になるには、以上書いた神学校を卒業して牧師試験を受けるか、他の神学部を卒業して牧師試験をうけるかします。ただ例外的に検定試験を受けて牧師になることもできます。(3年コースは標準です。)

 牧師の試験科目は卒業した資格で違います。一番科目が少ないのは東京神学大学修士課程を修了した場合です。医者と同じで牧師の場合、大学卒業後さらに修士課程を修了することを標準にしているのです。

 ただ医者は医者の試験の合格すれば皆同じですが、牧師の場合まず牧師試験に合格すると補教師となり、その後経験を積んで正教師の試験を受けるのです。

 補教師と正教師の違いは洗礼を授けたり、聖餐を行ったりできるかどうかです。補教師の場合、これができないのです。ただこの教師を2種類に分けることについては不満を持つ人たちもいます。

 日本キリスト教団では2種教職問題として、毎回教団総会などで問題になります。おじさんは教職に2種あってもいいと思うのですが。

 今日は教団の神学校と教職制度について書きました。興味のないかたも多いと思いますが、あなたの知らない不思議なキリスト教の世界なので書いてみました。

 明日は台風のようなので、家で過ごします。