新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今日も下げましたね。ー相場の見通し

今日も下げました。短期の売買をしている人は株式市況が大幅安だったので大変でしょう。特に9月の上げ相場で株式を買った人は大幅な含み損を抱えているはずです。

 今回の下げはすでに昨日の段階で分かっていたことです。おじさんも300円近い下げは予想していたのですが、後場に入って買いが入らなかったのが意外でした。

 もし相場に勢いがあるなら日経平均15000円を割ったところで買いが入っていいのです。しかし、ほとんど買いが入りませんでした。年金あたりが買って値段を支えてもよいところですが、どう見ても地合いが悪すぎます。

 ヨーロッパもアメリカも下げているのに日本の市場だけが上がるはずもありません。すでに何度も書いたようにアベノミックスは完全に終わっています。

 また日本だけでなく、ヨーロッパの景気後退も明らかです。ヨーロッパをけん引していたドイツ経済がダウンしています。ヨーロッパの場合ドイツがこけたら皆こけた状態になります。

 アメリカも一時は株価が最高値を更新するほど上がりましたが、結局ミニバブルのような状態です。ところで長期的には相場はどうなるのでしょう。

 今のところアメリカ経済だけが何とか立ち直っています。しかし、来年にも予想される金利引き上げは株式相場にとって打撃でしょう。ですから本来はもっと早くアメリカの株式市況は下がるべきだったのですが、溢れだしたお金でどんどん株を買ったのでしょう。そのつけが回ってきたということです。

 インフレを日銀や政府は願っていますが、それは無理でしょう。まず円安から円高に振れてきました。対ドルで100円まで円高は進まないと思いますが、それでも105円くらいで円安は止まるでしょう。

 105円から107円くらいが日本にとって一番安定した外国為替相場です。さらに、世界的な景気後退で資源の価格が下落しています。これも物価上昇を抑えている要因です。日本の固有の問題としてはいつも書いている消費税引き上げ問題があります。

 今の株価は少し下げすぎなところがあります。日経平均15500円までは早い時期に戻すと思います。しかし、11月のGDP速報値次第で相場は大きく変動するでしょう。

 今のところGDP速報値は政府日銀が期待するものはでないでしょう。その時安倍さんがどうするかです。日本の将来を考えれば引き上げをすることが絶対に必要です。しかし、長期政権をめざし、将来憲法改正を狙う安倍さんにとって世論の反発とデフレ回帰はなんとしても避けたいところです。

 消費税引き上げは即国民経済に跳ね返ってきます。保守系マスコミも消費税引き上げに反対しています。それを抑え込んでまで引き上げができるかどうかです。引き上げとも引き上げなくても株価や対ドル相場には大きな影響があるでしょう。

 取りあえず動き出すのは消費税引き上げに決着がついてからということになります。明日はのんびり過ごします。