新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

大学進学率の地域差について

今日は何とか株式市況が上昇しました。一時安値をつけたのですが、さすがに日経平均15000円割れとなると個人投資家も買いに入るでしょう。

 おじさんの持ち株でいえば建設株が大きく上げました。その他はほとんど上がりませんでした。まあ今週2日あるので様子見といったところです。

 ところで今日は久しぶりに教育ネタです。今日の新聞で大学進学率の地域差について報道していました。おまけにある経済週刊誌が大学の評価について書いていました。

 それで今日はこの二つから書きます。おじさんは5歳で幼稚園に入園してから66歳で特殊法人立の学校をやめるまで61年間学校で途中下車(浪人・留年)などなく来たので生涯を学校で過ごしたといっても過言ではありません。

 今でも学校に勤めたり学校に採用されたりする夢を見ます。さて大学進学率の地域差についてですが、差がでるのにはいくつかの理由があります。最大の理由は大学が都市圏に集中しているからです。

 都市圏(東京・名古屋・近畿・福岡)にはもともと人口が多いわけですから、その人口を狙って大学ができます。既存の大学も新しい学部などを作るのです。

 もちろん、都市圏には経済的に余裕の多い人も多いのが大学進学率が高い原因でもあります。しかし、かっては地方から青雲の志を抱いて都会に出た人も多かったです。昔の物語などを読むと安い下宿や間借りをして大学に通った話が出てきます。

 今は家賃が高くて大変です。大学の学費も大変ですが、それ以上に東京などの大都会の場合家賃が高いのです。もちろん東京でも郊外の大学なら家賃も安いのですが、郊外の大学には人気がありません。

 また都心の大学に郊外から通学すれば交通費がばかになりません。またアルバイトなども都心に比べると郊外は不利です。サークルや友人との付き合いも難しいです。

 おじさんの息子も東京の大学に進学しましたが、学費以上に生活費の高さに驚きました。たまたま上の子と年が離れていたので、貯蓄もあったし何とか進学させることができました。

 東京から離れた青森や鹿児島だとまず東京に受験で行くだけでも大変です。また今日見た週刊誌の記事によると大企業に就職できている学生はほとんど東京を含む大都会の大学です。

 なんといっても企業の場合慶応大学が就職率や出世でトップです。地方から慶応大学に進学しても、東京の慶応付属の高校から進学した坊ちゃん嬢ちゃんたちと対等に付き合うのは無理です。

 あとは早稲田ということになります。こちらは地方からくる学生も伝統的に多いです。ただ受験から言えば文系三教科の場合、英語が決めてになります。おじさんの経験から言って、都会であればあるほど英語力は伸びます。

 ですから、都会の中の都会の東京の高校生が一番英語が強いといえます。それゆえ圧倒的に東京の高校生は私立大学に強いです。逆に数学理科は地方の方が優秀だといわれます。都会の高校生の場合、都会の私立大学を望んで、地方の国立大学を受験することは都落ちと考えてしないはずです。

 実際大企業に就職した学生を見ると圧倒的に東京の大学が多いです。地方でも旧帝大とか旧高商と呼ばれるところは就職に強いです。

 今経済格差が問題になっいます。奨学金も給付でなく貸与がほとんどです。おじさんも貸与型の奨学金でした。卒業後結婚した後も奨学金を返しました。今は奨学金の額も多いので高校から大学院まで借りたら数百万円になるでしょう。

 それでもしうまく就職できなかったり、就職しても中途で退職したら奨学金返還が重くのしかかってきます。昔は日本育英会奨学金を受けて先生になると返還が免除されました。おじさんは市の奨学金だったのでそんな免除はありませんでした。

 奨学金に充てる予算が少ないそうです。今社会保障費に軍事費おまけに国債費とお金のいることばかりです。しかし、どこに焦点を当てるかが問題です。と言っても年金を減らして奨学金に充てるのに賛成とも言えません。

 結局大学進学率の地域差を現状として受け入れるしかないのでしょうね。明日は午後から忙しいです。