新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

女性2閣僚辞任について

株価の方は580円近くの値上がりでした。まあ連日の大幅値下がりでしたから当然でしょう。それでも9月高値の時の持ち株の含み益にはとても足りません。

 明日も値上がりする可能性があります。取りあえず居心地のよい日経平均15500円くらいまでは短期間に戻すでしょう。そこまで行くとそろそろ持ち株処分を考えることになります。

 ところで今話題の中心は朝日新聞ではなく女性閣僚の辞任です。水曜日に出される週刊誌はこれ一色になるでしょう。今回の女性閣僚2人の辞任はさまざまなマスコミで取り上げられている安倍政権の逆風の一つです。

 おじさんもこれまで何度も書いてきましたが、去年までの順風満帆な安倍政権が今年になって完全にデッドロックに乗り上げた象徴的な出来事です。

 これがもし男性閣僚であったならここまで政権にダメージはなかったでしょう。安倍内閣の今の主要課題は「地方創生」と「女性の活用」でした。特に1月ちょっと前の内閣改造はこの二つの柱を中心になされたものです。

 しかし、その結果がたった1月ちょとでの女性閣僚二人の辞任です。一言でいえば安倍さんに見る目がなかったということです。改造前の内閣組閣の時はベテランを多用しました。しかし、今回の女性議員の登用にはそのようなことがありませんでした。

 経済産業大臣といえば内閣の主要閣僚です。小渕大臣は若いし国民にも人気がありました。選挙の時の応援が引っ張りだこだったほどです。

 人格的には立派な人なのかもしれませんが、今回問題になった事例はちょっと言い逃れができないものです。政治家は政治的な能力と当時に個人としてもそれなりの責任があります。自分の政治団体がどのようなことをしているのか、それが法律に触れないかどうかを監視する責任があります。

 今回問題になっていることは一国の要大臣の行動としては余りに軽率なものです。事実を知っていたとすれば、公職選挙法や政治資金規制法違反です。刑事上の責任さえ問われます。

 知らなかったとすれば、そんなずさんなことで政治団体のトップが務まるのかということになります。次の法務大臣もお粗末です。自分の名前入りのうちわを地元の人に配ってまわるなど信じられない行動です。

 この二人の代議士ももし大臣などにならなかったら見過ごされたと思います。どの代議士も多かれ少なかれ似たようなことがあるからです。しかし、将来大臣にでもなるつもりがあるなら身ぎれいにしておかなければならないのです。

 昔の言葉に「李下に冠を正さず」というのがあります。政治家の場合、もともと胡散臭い存在だと思われているのですから、特にそれが必要です。よく大臣を選ぶときには身体検査をするといわれます。

 安倍政権も改造前の大臣の時はそれをやったと思います。圧倒的な人気に浮かれて今回は身体検査が甘かったのだと思います。

 どこかの記事にもありましたように、今安倍政権は四面楚歌です。何をやってもうまくいきません。消費税引き上げを今の政治状況でとてもできそうにありません。

 もし消費税引き上げができないとすれば安倍政権の世界的な評価はガタ落ちになるでしょう。最近の安倍さんの顔を見ると以前の自信満々の表情が消えました。この状況で支持率が上がることも考えがたいです。

 これで沖縄知事選挙にも敗北すれば泣きっ面に蜂ということになるでしょう。政治の言葉に「一寸先は闇」というのがあります。また「上り坂」「下り坂」そして「まさか」というのあります。

 案外年末に突然消費税引き上げ延期の責任をとって首相辞任という「まさか」があるかもしれません。

 明日も忙しいです。