乱高下する株式市況とこれからの見通し
今日は寄り付きは少し値下がりしていましたが、その時は値下がりはせいぜい120円くらいだと思っていました。もちろん昨日の上げがあまりに大幅だったので、このまま相場が一気に上昇するとは思っていませんでした。
上げ下げの幅はせいぜい100円程度と見ていたのです。先週来の世界的な株価下落も一段落したと思っていました。昨日女性閣僚が2人辞任しましたが、あれは極めて日本的な事情と考えていました。
それにすぐ後任が決定しましたが、二人ともアメリカの大学卒業で国際感覚も優れていると思ったのです。つまり、大幅値下がりする理由はほとんどなかったのです。
それが300円ちょいの値下がりでした。全く予想外です。今年前半の企業業績は相当好調という報道もありました。実際繊維会社の株などはその関連で買われたものです。
ところが今日は全面安に近い状態でした。もちろん昨日は予想以上の値上がりだったので、とりあえずの利益確定の売りがでたとも言えます。
また中国の経済成長がダウンしているとの報道もありました。投資家が非常に神経質になっていると言えます。昨日はデパートの売り上げがダウンしたとの報道もありました。
以前消費税引き上げは延期で間違いないだろうと書きましたが、政治状況も経済状況もどちらもとても消費税引き上げのような不人気な政策を取れる状況ではなくなりました。
内閣支持率の下落幅はそれほどでもありませんが、逆の不支持率は相当上がっているようです。去年はアベノミックスに期待する書き込みや安倍政権の対外強硬姿勢を支持するブログが結構ありました。
去年の消費税引き上げについては仕方がないとの書き込みも結構あったものです。今は全く賛成の意見は見当たりません
株価重視政権である安倍政権にとってこのところの経済指標や株価下落はショックでしょう。今消費税引き上げを強硬に主張しているのは経済団体と日銀と財務省だけです。
消費税引き上げを主張している日銀総裁も安倍さんに梯子を外される可能性が高いです。内閣支持率を気にしているのも安倍政権の特徴です。どこを見ても消費税引き上げ後の景気後退の話ばかりです。これで支持率が上がるはずはありません。
ところで本題の乱高下はどうなるのでしょう。まずいえることはこのまま年末にかけて株式市況が上昇を続けるというのはあり得ないでしょう。
アメリカ以外どこも景気後退だし、アメリカ自身もどこまで景気を維持できるか不透明です。またウクライナ情勢こそ落ち着いていますが、中東情勢は極めて流動的です。おじさんはトルコとアメリカの関係に注目しています。
これについてはまた書きます。とにかく短期的には日本企業の全般の企業業績は良いかもしれませんが、これから来年の3月にかけての後半は厳しいものになると思います。
証券会社などは年末日経平均17000円などと言っていますが、16000円も難しいかもしれません。長期的に見て世界的な景気後退が変化するとは思えないからです。
短期的には来月にも発表されるGDP速報値が注目されます。この数字がよくても悪くてもひと波乱あるでしょう。良ければ消費税引き上げが実施されるし、悪ければ景気後退ということになります。
いずれも株式市況に影響を与えるでしょう。明日の相場が注目されます。