新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

カジノ解禁に思う。

今日も株価は100円以上上昇していました。おじさんの持ち株も値上がりしましたが、まだまだ目標値には程遠いです。別に損をしているわけでもないので持続です。

 さて今日はカジノ解禁についてです。結論を先に言えば、カジノ解禁には反対です。そもそもカジノ解禁論者は経済的利益のために解禁を主張しているのです。

 この場合の経済的効果はカジノを作る際の建設会社の利益であり、カジノに雇用される人たちに支払われる給与などです。雇用の拡大とカジノで消費される商品なども経済的利益に該当するでしょう。

 ただそこには社会への貢献も国民文化の向上もありません。カジノが繁盛して地域経済を潤すということだけです。経済的利益をもたらすものには、社会に貢献するものとしないものとがあります。

 経済的利益を生み出すけれども社会に貢献しない最大のものといえば麻薬があります。麻薬を販売すれば当然のことながら需要があるので経済的利益を生み出すでしょう。麻薬がどんどん売れれば麻薬の売人も殖やさなければならにので、雇用の拡大にもつながります。麻薬で利益を得た反社会的集団が地域でぜいたくをすれば、地域経済にも貢献するでしょう。

 しかし、麻薬売買がいくら経済的利益を生むといってもそれを認めるわけにはいきません。カジノの場合、それを認めることで経済的利益は得られても、カジノにはまって大損をする人がでるでしょう。

 パチンコや競輪・競馬にはまって大損し、会社のお金に手をだした話はよく聞きます。家庭崩壊の原因にもなります。確か韓国ではパチンコを禁止したと聞いたことがあります。中国ではパチンコも競馬もすべて禁止です。

 以前カジノで大損をして企業のお金をどんどん使って背任に問われた某製紙会社のぼんぼんがいました。たしかそれなりの大学を出ていたと思います。ある番組でその人のことをテレビで見ました。

 もちろん日本人は入れないとか高額の入場料を取るとか言った話もあります。しかし、目の前でカジノがあるのになぜ入れないのかという議論がきっと起こるでしょう。

 そもそも、政府は道徳教育を教科に格上げしようとしているのです。どう考えてもカジノが道徳的によいものとは思えません。賭博は原則刑法で禁止されています。それは賭博は良くないことだと考えているからでしょう。

 刑法でも原則禁止されている賭博を堂々と道徳教育には賛成する議員が解禁を主張するのは論理矛盾でしょう。もし子供がカジノ解禁に賛成し、同時に道徳教育の強化に賛成する議員に向かって、カジノは道徳的なものなのですか、

 あなたは道徳教育の強化を主張しているではありませんか。もしカジノが賭博で道徳的によくないものなら、あなたの主張は矛盾していませんかと言われても仕方ないでしょう。

 まさかカジノが道徳的であると考えている議員はいないと思います。地域振興や経済の拡大を願うなら子供の前で堂々と言えるような方法でやってもらいたいものです。

 明日は孫たちが来るのでブログは書けないかもしれません。