新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

教会バザーがありました。

今日は日曜日なので教会へ行きました。日曜日に教会に行き始めたのは18歳(大学一年生)の時からなので、まもなく50年になります。

 50年の習慣なので日曜日に教会に行かないと一週間どうもリズムが悪いです。中国滞在中でも日曜日には中国の教会へ行っていました。一応国立大学の教師なので、地下教会だと大学に迷惑がかかるので公認教会です。(公認教会は繁華街のど真ん中にあります。)

 さて今日は恒例の特別伝道礼拝とバザーがありました。特別伝道礼拝は以前外部講師を招待していました。キリスト教系大学の著名な近代文学の先生をお呼びした時などは礼拝堂がいっぱいになるほどでした。心理学の先生をお呼びしたこともありました。

 今は教会の牧師さんが伝道向きの説教をしています。バザーの方もかってはとても盛大でした。以前は教会堂だけではなく、他の教会のバザーに加えてもらったり、病院や施設などに行ってバザーをしたこともあります。

 盛んにバザーをやっていたのは教会建設の資金を作るためだったのです。おじさんの教会は何もないところから始まった教会です。教会用語では開拓伝道と言います。

 2代前の牧師さんが開拓伝道を始めたのです。一番最初はカソリック教会の一室を借りて始めたのだそうです。その頃は数人で礼拝をしたそうです。その後民家を買ってそこで牧師夫妻が塾をして生計を立て、同時にバザーなどで新しい教会を建てる資金を得ようとしたのです。
 
 おじさんたち夫婦が今の教会へ来たときは民家を改造して礼拝をおこなっていました。おじさんたち夫婦が30歳になった頃です。展示会で輸出用のタオルや食卓マットを売るため礼拝後箱詰めなどをしました。これらの品物は結婚式の引き出物などに使われるのです。

 当時は高度成長期だったし、若者人口も多かったので、良く売れました。同じ品物を他の教会バザーでも売らせてもらいました。ある時は義弟が食品を安く仕入れるルートを紹介してくれたのでそれを売ったこともあります。

 教会バザーではおいしいケーキも作ります。それでおじさんが勤務した高校の先生に買ってもらいました。女性の先生が中心ですが、男性の先生も買ってくれました。

 当時は学校に業者がいろいろ売りにきていた時代で、今のように厳しくなかったので、売ることができました。もちろん昼休みにお願いして、始業前に買ってくれた先生の机の上に品物を置いていました。

 女性の先生は自分で稼いでいるので気前よく買ってくれました。おじさんは事務の人とも親しいので事務の方にも買ってもらいました。実は教員と事務の方とは普通仲が良くないのです。医者と事務職・技術屋さんと事務屋さんのように専門職と事務職とでは考え方や価値観が違うので仲が悪いのです。

 時には1回で万円単位で売れたこともありました。その後教会建設も終わり借金も返済したので、今はそれほどバザーに力を入れる必要はなくなりました。

 お菓子作りもだいぶ縮小しました。定年になってからはお菓子を職場で売ることもなくなりました。おじさんは教師にならなかったらデパートかスーパーで働こうと思っていたくらいですから、販売は大好きです。

 教会でも売り方がうまいとほめられます。だんだん教会員が高齢化してくるのでバザーも難しくなるようです。もう一つバザーの良い点は教会は敷居が高くて入りにくいのですが、バザーだと誰でも入れます。

 今日もどこかの施設の高齢者の方が来られていました。普通礼拝堂は礼拝時以外は入れないのですが、今日はバザーなのでどの部屋にも入れます。初めての方だったので、礼拝堂の説明をしました。とても喜んでくれました。生涯一度しか礼拝堂に来ないと思いますが、よい思い出ができて良かったと思います。

 今以前勤務した大学の先生から修士論文の添削を依頼されています。それで明日も忙しいです。自分の勉強だと思ってやっています。