新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

海外で生活することー給与編

今日も一日忙しくて今ブログを書いています。以前移民問題の難しさを書いたことがありますが、逆に日本人が海外で働くとなるとまたそれはそれで難しいことがあります。

 おじさんはいつも書いていますが、中国の大学で3年間教えました。おじさんの場合は語学教師というより、大学教員といった感じで教えていました。

 先日も在籍した中国の大学の先生から大学院生の修士論文の添削をしてほしいと依頼が来ました。さすがに大学で教えているときは大学院生の修士論文の指導はありませんでした。しかし、学部生の卒業論文は6人くらい担当しました。

 まあそんなわけで給与も中国の給与水準から言えば高い方でした。同じ大学で教えても近くにある外国語大学の日本人の先生はおじさんの三分の二くらいの給与でした。

 もちろん募集をする際給与が示されています。上海などの大都市は別ですが、おじさんの時代(6年ほど前)は大卒で4000元・修士卒で5000元でした。当時のイメージでは1元が100円の感覚です。ですから、4000元ですと40万円5000元ですと50万円といったところです。

 地方だと中国人の大卒でも2000元程度です。日本の大卒が初任給20万円だとほぼそれに相当します。スーパーの求人広告をみると正規の店員で1000元から1500元くらいです。中国にも生活保護に相当するようなものがあって、それが750元くらいでした。

 おもしろいのは、おじさんは修士なので5000元だと思ったら、主任の先生からあなたは高校で教えた経験があるので、さらに上積みしますと言われたのです。実際外事処(外国人教師担当部署)でサインした契約書には5000元以上の金額が書いてありました。

 先述した外国語大学では卒業論文指導などはありません。まして大学院で日本文化論を教えたり、日本古典文学を教えたりすることはありません。外国語大学の日本人教師はまさに語学教師なのです。

 日本語弁論大会などがありましたが、これの審査員をしたりしたら手当をもらいました。それもすべて現金で、事務担当の先生がお金をもってきました。

 給与は銀行振り込みです。25日が給与振り込み日なのに、時々お金が入っていないこともありました。銀行振り込みですが、銀行カードをもらっただけで通帳はありません。カードでも残高は照会もできます。

 ただ一度も給与明細をもらったことがありません。他の日本人の先生が事務局に文句を言ったけれどなしのつぶてだったそうです。主任の先生に申し入れても埒があきませんでした。

 おじさんは別に生活に困らないので全然気にしていませんでした。もらう金額から考えて事務の人がピンハネしているとも思えなかったからです。

 一度税金について外事処からメールがきましたが、英語だったのでさっぱり分かりませんでした。それでネットで調べたらおじさんくらいの収入だと税金はかからないようでした。日本の会社からは派遣されている社員だと該当するようです。(こちらはおじさんの給与の最低でも2倍ふつうは3倍くらいの給与をもらっているはずです。)

 電気ガスなどの光熱費やそもそも住んでいるマンション(博士後公寓ー英語でオーバードクターマンション)の家賃のいくら払っているかも不明です。部屋は2LDKで全室冷暖房完備、冷蔵庫に洗濯機、レンジまでついていました。もちろん家具も全部そろって、テレビは全国の番組がみれました。

 たぶん民間マンションだったら相当高いだろうと思います。その家賃も幾らか不明です。


 日本だとありえないことですが、中国のような大らかな国では起こり得るのです。もちろん他の中国の大学ではそんなことはないでしょうけど。一応おじさんのいた大学は国立大学(教育部直轄大学)で創立以来80年の大学です。

 明日も忙しいです。明日の相場が気になります。海外の相場では円安が進んでいるようです。