新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今回の円安株高の行方

今日も円安株高でした。円は海外では一時104円まで行ったそうですが、日本では103円台にとどまっています。おじさんの持ち株も建設株を除いてすべて値上がりしました。

 それでも年初来高値よりだいぶ低い水準です。日経平均がどれほど上がっても個別の持ち株が値上がりしなければどうにもなりません。一方対ドル相場は円安のおかげをずいぶん被っています。

 ドルについては102円と85円で交換したので、今のところかなりの為替差益が出ています。前者の方が持ち高が多いので全体の利益に余り反映していません。

 来年にはアメリカの金利が上昇するとの観測なので、そうなれば外貨預金の金利も上がると思います。取りあえず現金が必要ないので、ドル建て預金は継続です。円高に振れても損失がでるほどにはならないと思います。

 さてこれから円と株式市況がどうなるかです。今回の円安株高は日銀の予想外の追加の金融緩和のせいです。まさにサプライズでした。だからこそこんなに反応も大きかったのです。

 サプライズはあくまでサプライズで、時間が経過すれば人は慣れてきます。次のサプライズは消費税引き上げです。引き上げても引き上げなくても市場の反応があるでしょう。

 今回の金融緩和は本来消費税引き上げ後に景気後退を防ぐ目的で実施されるはずだったのです。それが、消費税引き上げ決定以前に実施されました。

 日銀に政府が消費税引き上げを迫ったとも考えられます。日銀がここまでお膳立てしたのに、政府が消費税引き上げをしないなどとは言えないはずです。深読みすれば、閣僚辞任などで政府の立場が弱くなっているので、後押しの意味もあって追加の金融緩和を行ったとも考えられます。

 黒田総裁は政治的な動きが強すぎるのでそうしたとも考えられます。それはともかく、今の状況では消費税引き上げになることはまず間違いないと思います。

 その場合の株式市場や外国為替市場の動きが全く読めません。取りあえず今の熱狂は11月中に冷めるでしょう。山高ければ谷深しのことわざの通り、月内に調整の動きがあるでしょう。

 消費税引き上げ実施に関係なく円相場は円安傾向が続くでしょう。まして金利引き上げとなれば、120円台まで行く可能性もあります。しかし、消費税が10%になれば間違いなく消費はダウンするでしょう。8%だとせいぜい3%従来より税金が高くなるだけだと消費者はたかをくくっていました。

 それが思った以上に負担になったのです。円安になれば物価はさらに上がるでしょう。これは日銀の狙い通りですが、賃金が上がる見込みがないなかで、消費者は困難に直面します。

 今回の消費税引き上げ後の消費減退を考えれば株・式相場も円安にも関わらず安くなる可能性があります。そうなれば、円安・株安ということになるでしょう。

 おじさんはドル資産も株ももっているので、円安で為替差益がでます。株安になっても、値上がりするまで待てばよいのでいいです。

 株だけもってドル資産を持たない人は大変ですね。明日の相場も気になります。