新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

国際化が最も進んだ組織

今日は新聞を見ていて驚いたことについて書きます。その組織の幹部相当のメンバーのなんと40%近くが外国人なのです。

 と言っても結構古い伝統のある組織です。商社ではありません。幹部と言っても実際の経営をしているのは日本人がほとんどです。

 現場の幹部と言ってもいいでしょう。トップスリーは全て外国人です。この組織では外国人がいなければ成り立たないといっても過言ではないでしょう。

 外国人の出身地も以前はアメリカが中心だったのですが、今はアジアを中心にヨーロッパから中東、南アメリカまで広がっています。この組織は100%実力主義です。以前不正な取引があって組織全体が危機的な状況に陥ったのです。ですから今では実力のみの世界です。

 さてこの日本での国際化の最先端を切る組織は何でしょう。何となくお分かりのかたもあると思いますが、相撲協会です。以前外国人の高見山が関取になった時大騒ぎしたものです。

 相撲は国技と言われ、その歴史は上代にまでさかのぼります。おじさんも平安時代末期の今昔物語集で相撲取りのことを読んだことがあります。学生(「がくしょう」と読んで大学寮の生徒です。)と相撲取りが町でけんかになった話です。

 江戸時代には大名が相撲取りを召し抱えたりしたものです。そんな歴史のあるスポーツなのに今は外国人力士の花盛りです。今話題の「逸ノ城」もモンゴルの力士です。そういえば在日韓国人のお相撲さんもいました。

 おじさんが子供の頃は若乃花栃錦との対決が話題になったものです。その後、しばらく相撲から遠ざかっていましたが、若いお相撲さんが出て来て今は結構相撲におじさんも興味を持つようになりました。

 外国人力士が横綱を独占していますので、早く日本人の力士が出てきたらとも思います。日本語は難しいと言われますが、外国人のお相撲さんは日本語学校に行かないのに日本語をマスターしています。逆に言えば相撲取りになるための必須条件が日本語習得でしょう。

 モンゴル出身者は知っていましたが、エジプト・ブラジル出身者までは知りませんでした。意外なことに中国の力士は一人です。それも名前から見て内モンゴルの出身だと思います。

 裸になってマワシをしめるという競技の性格上人前で裸になるのを嫌がる中国人には相撲は向かないのかもしれません。ヨーロッパ出身力士は逆にいます。ヨーロッパでは裸になって太陽を浴びる習慣があるからかもしれません。

 東南アジアやイスラム圏も少ないです。イランなどは重量挙げで有名ですから、力自慢はいると思うのですが、やはり裸でマワシというのは受け入れられないのかもしれません。

 国技つまり国を代表する競技でありながら、国際化が一番進んでいるというのも面白いです。明日は日曜日なので教会です。