新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株価に影響を与えるもの

いよいよ総選挙も決まりになりそうです。今更総選挙はやりませんとはとても言えないでしょう。しかし、奇妙な選挙です。大義名分がないからです。強いて言えば党利党略選挙でしょう。

 まあそんな話は横に置いて、株価はどうなるのでしょう。今回総選挙をするというのは消費税引き上げをしないからでしょう。消費税引き上げは国民の大半が反対なので、まず総選挙に勝って、国民も皆消費税引き上げ延期を認めたとお墨付きをもらおうとしているのでしょう。

 そうなれば、まず日銀の追加の金融緩和は何だったのかということになります。日銀総裁は消費税引き上げを援護するためにやったのです。まるで2階に上がって梯子を外されたようなものです。

 財界も同様です。消費税引き上げが延期となれば法人税引き下げもパアです。おまけに派遣労働者法の改正もパアです。

 とにかく選挙で勝つことだけを目的とした総選挙なのです。株価にはどんな影響があるのでしょう。今のところ総選挙の株価への影響はなさそうです。

 その理由は円安にあります。日本の政治が混乱すればますます円安が進むでしょう。円安と株高はセットになっているので、大義名分のない総選挙はますます円安を進める効果があります。

 ただ、今の相場を見ると低位株を大量に動かして利益を得ているようです。円安が進んでも輸出関連株などはほとんど上がっていません。今日も株価は値上がりしましたが、おじさんの持ち株の輸出関連株もほとんどが値下がりです。

 9月の高値の時より持ち株の値段が相当下がっています。もう一つ株価に影響を与えているのは、年金の株式購入だと思います。どんなに下がっても年金が買うと見越して海外の投資家が買っているのだと思います。

 ただ、選挙後今の厚労大臣が変わると変化があるかもしれません。選挙結果は間違いなく自公連立政権が続くのでほとんど影響はありません。少しは野党の議席が増えるでしょうが、政局に影響を与えるほどではありません。

 ついでに言えば、消費税引き上げ延期で、海外の円売りが進むでしょうから、株価にとっては好都合です。しかし、喜んでばかりとは行きません。もし円が120円台となれば、輸出産業以外の中小企業や一般庶民には大きな影響がでます。

 農業や漁業にも悪影響がでるでしょう。輸入品の値上がりでインフレにはなりますが、庶民には何の恩恵もありません。ただ生活が苦しくなるだけです。

 おまけに消費税引き上げ延期の影響で緊縮財政となり、公共事業も減り景気は後退するでしょう。つけはいつか払わねばなりません。後になればなるほど負債はかさみます。来年安倍政権が続いたとしても往時の輝きはないでしょう。

 明日は忙しいのでブログを書けないかもしれません