新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今回総選挙のネーミングは。

今世間で一番の話題はなんと言っても総選挙でしょう。ただ、今回の総選挙は何を争点にしているのか良く分かりません。

 良く言われているのは、消費税引き上げ延期の是非を問うものだと言うことです。しかし、これは安倍さんが決めれば良いことで、事実以前から本人も12月のGDPの数値を見て決めると言っています。

 どうもその数値が悪そうなので引き上げを延期するということでしょう。それならそれで政治的決断なのですから、別に総選挙をしなくても何の問題もありません。

 ただ、消費税引き上げ延期ということになれば、野党の追及もあり、それを避けたいというだけです。去年はアベノミックスで株価も上昇し円安になってアベノミックス効果が注目されたものです。

 消費税引き上げ後急速に景気が後退しました。これは安倍さんが予想した以上でした。円安も輸出企業だけに恩恵があって、中小企業や庶民には物価上昇だけで何の恩恵もありませんでした。

 おまけにTPP交渉も原発再稼働も拉致問題も何一つ解決しませんでした。結局今年の安倍政権は何も結果が残せなかったということです。おまけに内閣改造をしても閣僚の不祥事が続き去年の安倍内閣とは大きく異なっています。

 ここまで見てくると今回の総選挙は野党の準備が整わないうちに、またこれ以上閣僚不祥事の問題が大きくならない内に選挙をしようということです。

 そうなれば、今回の総選挙のネーミングは「党利党略解散」「身勝手解散」ということになります。「郵政選挙」や「政権交代選挙」に比べても大義名分がありません。

 野党のいう「アベノミックス評価選挙」のネーミングもなかなか魅力的です。強いて争点を探すとすれば、本当にアベノミックスは国民を幸せにしたのかということです。

 円安一つとって見てもこのまま円安の進行を黙認してよいのか、年金が内外の株をどんどん買ってよいのか、財政再建は消費税引き上げ延期でもよいのか、異次元金融の出口政策はどうなるのか、知りたいこと満載です。

 もちろん、そんなことを争点にすれば選挙で議席を大幅に減らすので、そんなことはないでしょう。増税はいやですが、本当に増税しなくて財政再建はできるのでしょうか。選挙に勝てば後は知らないでは大変なことになるでしょう。

 国民の理性的な判断が求められるところです。明日は日曜日なので教会です。