GDPショックとその波紋ー経済編
今日はGDPの発表日でした。おじさんもまさかマイナスになるとは思いませんでした。前期比マイナス0,4%年間でもマイナス1,6%ということです。
どの調査でもここまで悪いという予想はありませんでした。庶民感覚では景気が悪いのは当然です。逆に経済アナリストなどはその実感がなかったようです。
もちろん専門家の中の専門家、日銀総裁も経済は順調に回復していると見当違いの発言をしているのです。経済専門家はどの部分が専門なのでしょうか。数値をあれこれいくらいじっても何も分からないことが分かりました。
GDPの内容を見て驚きました。これも順調に改善していると言われた設備投資がダウンしているのです。それに在庫も減少しました。在庫の減少は普通喜ぶべきことです。商品がどんどん売れて在庫がはけたとみなされるからです。
しかし、それなら消費がGDP数値で伸びているはずです。それが、思ったほど消費は伸びていません。それならどう理解すべきでしょう。先に述べた設備投資の減少と組み合わせればよく分かります。つまり、物が売れないので物を作らない。だから設備投資が増えないのです。
在庫の減少も、物が売れないので取りあえず今ある商品を売ろうということです。しかし、物が売れないのですから、生産を増やして在庫を積み上げることはしないのです。
つまり、日本経済はあれほど異次元金融緩和と追加緩和をしても何の効果もなかったのです。さらに言えばアベノミックスは完全に失敗したのです。
日本人は日常生活から景気が後退したことを知っていました。しかし、海外の投資家は日銀の行動や経済アナリストの報告だけを信じて投資していたのです。先日国内の個人投資家が株を売って海外の投資家が買っていると報道されていました。
結果正しかったのは日本の個人投資家です。この後急激に景気が回復するとは思えません。たとえ消費税引き上げ延期をしても、8%の消費税の重さはそのままです。
また円安の悪影響が庶民を襲うでしょう。結局円安で報われたのは輸出産業とドルや株をもっているお金持ちだけです。
これで持ち株を売る時期が伸びてしまいました。明日は「GDPショックとその波紋ー政治編」を書きます。