新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

選挙結果報道が始まりました。

選挙結果についてはいろいろな報道がなされています。前回は民主党の大敗一色で政治評論家も週刊誌を含めたマスコミもほぼ足並をそろえていました。

 最近の選挙では、ある方向が決まると予想以上に大きな変動があるようです。民主党政権交代選挙でもあそこまで民主党が勝利するとは予想できませんでした。

 また逆に前回総選挙でも民主党の敗北は確かだったのですが、三桁は行くと思ったのにさっぱりでした。逆に自公連立政権があそこまで議席を伸ばすとは思いませんでした。

 風というか流ができると小選挙区の影響で大きく変化が起きるのです。その始まりは郵政選挙からです。今回一部自民党の大勝という報道もありますが、ほとんどの予想では自民党議席を減らすというものです。

 理由の一つは1年生議員が多いことです。小泉チルドレンが一番最初ですが、この時初当選した議員はほとんど次の選挙で落選しました。

 民主党の場合も同様です。一年生議員の場合、実力というより風に乗って当選することがほとんどです。逆に一旦風が止まると実績がないだけに落選してしまいます。

 前回の総選挙は自民党だけでなく第三局と言われたみんなの党や維新の会が注目を集めました。今回は第三局の力は以前ほどありません。みんなの党は解党してしまいました。維新の会も以前の勢いがありません。

 橋下さんも大阪を守るのでせい一杯です。とても国政に力を入れることはできません。民主党を除くその他の野党もほとんど力を持ちません。

 もう一つの理由はアベノミックスの恩恵を被っていると感じている国民が少ないこと。また今回の解散に納得していない国民が多いことです。

 自民党大勝説の根拠は国民に不満はあるが民主党政権の体たらくを見ているのでやはり自民党に不満はあっても投票するだろう。また、不満はあるが民主党に失望した人は棄権にまわって投票率が下がり組織票を多く持つ自公両党に有利である。

 さらには小選挙区制度は政権与党に有利であるなどです。簡単に言えば国民が不満をもっていても自民党以外に政権担当能力はなく、自民党に有利なような選挙制度なので自民党が負けるはずはないというものです。

 自公連立政権大勝の可能性も結構あります。それは国民が安倍政権を支持したからでもなく、アベノミックスに期待したからでもなく、制度上の問題からです。

 ただ滋賀・福島・沖縄の知事選挙やその他地方選挙の結果などを見ると前述したことが本当なのかと思ってしまいます。国民の不満は結構高まっているとも思えます。

 以前も自民党にお灸をすえるということで野党に投票することがありました。また、野党の足並みも少しづつですがそろってきました。この流れが続けば、前回は自民党を勝たせすぎた、このまま自民党の独走が続くと危ないと思う人が出てくる可能性があります。

 第三局は自滅したので、仕方なく民主党に入れるという人も出るかもしれません。もはや政権交代はないので、民主党に入れても大きな問題はないと考える人も出るでしょう。

 そうなれば、案外面白い結果になるのかもしれません。日本という国は独裁的な権力を嫌います。ある勢力が力を持ちすぎると引き戻そうとする力が働くようです。

 選挙は投票箱が開くまで分からないので、さてどうなることやら。