日本経済最大の恐怖ー金利上昇
今日は原油値下がりや円安進行で株価は大幅高になりました。おかげで電機株の一部が年初来高値を更新しました。来週には売却を狙っています。
しかし、このまま永遠に日銀が国債を買い続けるわけにはいきません。それがいつくるか恐怖の扉が待っているのです。
どなたかのブログを見ていると、日銀は実は景気回復を願っていないのではないかと書いてありました。これはもちろんブラックジョークです。そうは言っても現実に景気が回復し企業の設備投資拡大で資金需要が増大しそれに伴って金利が上昇したら大変なことになります。
そうでなくても景気が上向けば日銀も出口政策に向けて準備をしなければなりません。一旦日銀が国債の大幅引き受けをやめると言い出せば、一気に国債の値段は下がるでしょう。日銀の持つ国債の値段が下がれば日銀の収支は一気に悪化するでしょう。
今の異次元緩和は一種の時間稼ぎです。時間を稼いでいる間に景気が回復し、その後徐々に国債買い取りを減らすという考えなのでしょう。しかし、今世界中が低金利時代になりました。日本の7倍近い経済成長率の中国でさえ金利引き下げをしました。
もしこの異次元緩和が数年続くとすれば、取り返しのつかないほど金融危機の可能性が高まります。もし来年くらいで景気が回復し、日銀の国債買い取りが限界に達する前に国債買い取りを中止できるというのがベストなシナリオでしょう。
しかし、物事はそんなに都合よく行きません。急激な景気回復は市中金利上昇を招きます。緩やかな景気回復で日銀の異次元緩和を徐々に停止できるような都合のよいプランを描いているとしたら、先の大戦の日本軍のようになります。
1年は思い切り戦いますが、その間に講和を考えてくださいと言った提督がいました。しかし、初戦は華々しくても次第に逐次戦力投入を繰り返しすべてを失ってしまいました。
逐次投入はしないと主張した日銀が1年半くらいで追加の金融緩和をしました。先の大戦の失敗を日銀はまた繰り返しているようです。
明日は法事で忙しいし、日曜日も親類が集まるのでブログは月曜日までお休みです。