新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

円安株高の行方ー長期的には円安株高が進行

今日は午前中は下がりましたが結局大引けは高値引けでした。対ドル円も120円を一時突破しました。ところで円安株高はどこまで行くのでしょう。

 今日の午前中の下げは高値恐怖症から利食いが出たのだと思います。おじさんの持ち株の大半は値上がりでしたが上げ幅はわずかです。

 円安もとうとう120円台に突入してきました。以前は105円を中心とした動きでしたが、アメリカの景気回復にともなう出口政策と日銀の追加金融緩和の両方で110円台を突破し120円台突入も時間の問題でしょう。

 この先ドルに対して円がどの程度まで売られるのかについては、各種サイトではそれほど大きな変動はないとしています。しかし、取りあえず総選挙中に大きく円高に動くことはないでしょう。

 さりとて選挙中にどんどん円安が進行するのも自民党にとって不利なのでそこそこのところで抑えるでしょう。市場も円が120円をさらに進むとは思っていないでしょう。急激な円安が進行するようだと何らかの行動を日銀がとるはずです。

 というより安倍さんの方から急激な円安を止めるよう依頼があるはずです。日銀総裁が何か急激な円安についてコメントすればあっと言う間に円安は止まるでしょう。為替相場の当事者も政府日銀の顔色をうかがいながら取引しているはずです。

 長期的には円安はさらに進むでしょう。今世界中で景気回復しているのはアメリカだけです。新興国は経済低迷に苦しんでいます。新興国のリーダーだった中国も景気減速に苦しんでいるからです。ロシアはもちろん、経済制裁原油安でダメージを受けています。

 EU全体も経済不調です。ドイツだけがそれでも頑張っているようです。世界中ドル高という状況です。来年もその傾向は続くでしょう。となれば来年半ばには対ドル円130円ということも考えられます。以前書いたことがありますが、小泉さんの時代短期間ですが対ドル円で145円まで行ったことがあります。

 日本の景気が回復せずアメリカの金利引き上げがあれば、来年末に140円ということも考えられます。今もっているドル預金等は一つは85円一つは102円です。十分利益が出ているのですが、130円までは行くと見て継続です。

 株価の方はどうでしょうか。取りあえず年末にかけて日経平均18000円台まで行くと思います。株高は円安とセットになっています。また、安倍政権が株価政権と言われるくらいですから、株価下落だけは選挙中なんとしても食い止めたいと思っているはずです。

 アベノミックスの功績が円安株高なのですから、これが崩れればアベノミックスは失敗だとされるでしょう。逆に何らかの理由で来年以降安倍さんが退陣すると株価は一気に下がる可能性もあります。

 円安と株高がセットになった上に何としても政府が株価を下げないよう閂(かんぬき)をかけているのですから、大きな下げはなくさらに来年半ばには日経平均20000円台に進むと思われます。

 その途中で下げがあるでしょう。たぶん選挙後事前の予想通り自民党が大勝ということで材料出尽くし感がでるでしょう。その前に選挙後安倍政権が株価買い支えをやめるという観測がでて選挙前に下落する可能性もあります。

 上げ方が急だっただけに大きく水準訂正をする可能性もあります。山高ければ谷深しです。外国人投資家がどう出るかが分かれ目です。

 自民党の大勝がほぼ確実なのでアベノミックスは継続で、お金が市中にどんどん流れてそれが株価を支えるでしょう。さらに日銀や年金の買いが続くのでしばらく株価は上昇ということになります。

 もし変動要因があるとすればアメリカの景気後退くらいです。ただ新興国で景気減退が起こりそれが世界中に波及する可能性もあります。中国とロシアの景気が注目されます。

 大きな世界的な変化(アメリカの景気減退・新興国の経済危機)がなければ来年はジグザグ模様ながら日系平均20000円から25000円を目指すかもしれません。

 ただリーマンショックブラックマンデーのような突然の株価下落の可能性もあります。政治と同じで経済も一寸先は闇なのです。