新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

これからの判断が難しい相場展開(外貨と株式)

今日も株式市況は下落しました。3日連続の下げで今日の安値は日経平均17000円割れ寸前まで行きました。ちょっと前、日経平均18000円まで到達したのに、わずかな期間で1000円近い下げになりました。

 円安も対ドル円121円まで行ったのに117円を一時付けたりしました。今は何とか118円台を維持しているようです。日経平均も17000台割れにはいきませんでした。

 明日で今週の相場が終わります。これらかの展開は難しいところです。株価や円相場を動かす大きな動きが来週にあります。まず総選挙です。

 自民党大勝あるいは圧勝はすでに織り込み済です。こんな場合、逆に月曜日に材料出尽くしということで下がる可能性も大きいです。今日も結構下がりましたが、まだ買戻しがでていました。

 総選挙が終わるまでは年金や日銀が買い支えるという思惑もあるのでしょう。これで17000円割れとか対ドル117円ということになればアベノミックス効果を疑われることになります。

 先日から書いているように次に次に発表される経済統計は2年近いアベノミックスが失敗だったことを示しています。今日発表の10月の機械受注も前月比6,4%減で、マイナスは5ケ月振りで悪い結果でした。

 機械受注は設備投資などの指標になるものです。企業がこの先生産を増やす可能性が低いことを示しています。今の株高を支えているのは間違いなく円安です。円安の原因は金融緩和のおかげです。

 実態の経済と金融緩和による株式市況の間には大きなかい離があることは間違いありません。このかい離をどう埋めるのかが先行きの株式市況の占うことになります。

 昨日も書いたように外部環境は厳しくなっています。震源地はEU内のギリシャと中国の経済後退です。また原油安が新興国それも原油生産国の経済に影響を与えるでしょう。

 下手をすると世界的な通貨安戦争になる可能性があります。内に実態経済と株式相場のかい離を抱え、外に世界的な経済後退を見ています。

 どこまで今の政策相場・官制相場を維持できるかです。案外選挙後円安方向を転換する可能性もあります。来年は値上げが目白押しです。生活は厳しくなるでしょう。吉野家の牛丼の値段の値上がり幅を見てびっくりしました。

 あんなに値上げしたら売上は落ち込むでしょう。このまま賃金が上がらねば再び消費低迷となり、結局デフレに戻ることになるでしょう。

 今まではこのまま円安・株高が来年も続くと思っていました。しかし、国内的な事情だけを見ていては相場展開を見誤る可能性があります。取りあえずどこかの段階でおじさんの持っているドルも株も整理しなければと思っています。

 最近おじさんの県の近くの県(小さな県)の地銀に注目しています。配当はよいのですが、地味な銀行で将来大きく伸びる可能性はありませんが、近くなので株主総会へでるのを楽しみに株を買おうかと思っています。

 おじさんの県の地銀は値段が高いので無理です。明日の相場も注目されます。