ロシア金融危機の波紋ー日本の立ち位置
今日は日経平均390円の大幅高でした。このところ大きく下げた反動だとも言えます。原油価格も取りあえず下げ止まったようです。
強気こそがプーチン大統領の強みだからです。あるサイトでは今のロシアの金融危機は北方領土問題解決のチャンスだと書いてありました。これはあり得ないと思います。ロシアがこのくらいの金融危機で日本に助けを求めるとも思えません。
中国も今は経済後退でそれほど原油を求めていないはずです。ですから、ロシアの窮状に付け込んで安く原油や天然ガスを手に入れようと考えるでしょう。基本的には中露関係はそれほど良好なものではありません。中国にいたころ見たテレビドラマでもロシアは上から目線の国として描かれていました。(ちなみに一番友好的に描かれていいたのはアメリカです。)
ロシアは今とにかく耐え忍ぶだけです。原油安はいつか終わると見ています。ロシアの強みは我慢強いことです。日本の立ち位置は難しいです。ここでロシアに手を差し伸べればロシアは喜ぶでしょう。
しかし、それに乗ると国益を損ないます。ロシアは日本の助けを良いことに、アメリカやEUとの取引に使うでしょう。EUやアメリカの経済制裁を崩す突破口とするはずです。安倍さんはロシアを対中・対米の切り札として使いたいようです。
日本人は一方向に傾きすぎるきらいがあります。冷戦時代は対ロ一点ばりで、今度は中国一点ばりです。ロシアはフランスから艦船を購入するつもりのようです。それは極東に配置されるとの話もあります。
明日も年末の掃除をします。