新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

来年の相場予想と不確定要素

今日は毎週恒例の経済雑誌立ち読みに行ってきました。年末ということで来年の予想が特集されていました。来年の予想というのは現在の延長で考えられます。

 今相場が強いとそれが来年も継続されると考えられるものです。もちろんそれ以外の要素も加味されるでしょうが。相場についていえば円安ドル高がさらに進行するというものばかりです。

 今の株高は企業の生産活動が活発になったというより、円安の恩恵で輸出企業の業績が伸びたことが大きいです。円安の恩恵を受けないあるいは逆に損失を被る国内企業や中小企業は厳しい状況にあります。

 不動産価格の上昇にしても東京を中心とする大都市圏での話です。おじさんの住む地方都市ではいつまでも売れない空家や空き地が沢山あります。

 円安は政府日銀の政策とアメリカの景気回復の両方が影響しています。タイトルに書いたように、もし何等かの理由でアメリカの景気に陰りが出たら一気に円高が進むでしょう。今120円台ですが、これが100円台になるのにそれほど時間はかからないでしょう。

 政府日銀の政策変更は今のところ考えがたいです。今回の総選挙で自民党が大勝したのですから、安倍政権は引き続き政権を担当するでしょう。今のところ安倍政権を脅かす勢力もないので、安倍さん本人の健康状態以外に政権を降りる可能性はなさそうです。

 しかし、アメリカの景気は何とも言えません。それはシェルオイルの問題です。今原油がどんどん安くなっています。このまま1バレル40ドル台などとなるとシェルオイルを今まで通り産出できるか問題です。投資ファンドの中にはシェルオイル関連の業者に投資している人も多いです。

 第二のサブプライムローンになる可能性もあります。今の段階でアメリカ経済が後退したら、世界中が不況となります。ドル投資に日本の投資家は相当かかわっていますから、一気に円高が進めば大損害を被るでしょう。

 その他いろいろ不確定要素があります。来年は懸案がどうなるか不明の年です。国内的には原発再稼働が現実のものになります。同時に原発廃炉問題もあります。電力問題からも目が離せません。

 TPPもとうとう年を越えてしまいました。農協改革も注目されます。今年は米価が下落して農村は厳しい状況です。農協中央会を解体したり、企業が農業に進出したりすることを可能にするのかも注目されます。

 海外ではロシアが今金融危機の状態です。原油に始まった資源下落の動きは資源輸出国全体に広がります。新興国で経済成長をしている国の中には資源に財源を頼っている国も多いです。

 おじさんは豪ドルをもっているので、その問題も気になります。政治的には中国の動きも注目しなければなりません。習主席が反対派を次々に粛清しています。自分の権力を確立するためでしょうが、この動きが中国国内の政治不安につながらなければいいのですが。

 北朝鮮に対するアメリカの制裁も気になります。安倍さんはロシアと北朝鮮に目も向けていますが、この2国はしたたかで一筋縄ではいかないので、余り深入りしない方がよさそうです。

 北朝鮮は硬軟使い分けているので、大きな衝突は起こさないと思います。ロシアの方が危険です。金融危機から国民の目をそらすために対外的な強硬策を取る可能性があるからです。ロシアの金融危機は領土問題解決のチャンスだなどと主張する人もいますが、とんでもない話です。

 ロシアが今の時期領土問題で譲歩する可能性はありません。というわけで、取りあえず3月くらいまでは円安株高で行きますが、その後の展開は全く不明と言ったところです。

 おじさんの投資スタンスとしては、取りあえず目標値まで来たものは処分してポジションを持ち、大きな下げの時に再投資を考えています。ドル資産については122円台まで来たらいつでも様子を見ながら売りと言ったところです。