新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

薄利多売の株式相場

今日は株式相場は後場持ち直してちょい高で終わりました。おじさんの持ち株は結構値上がりしていました。最近出来高を見ていてふと思いついたことを書きます。

 株式相場に関心のない方はせいぜい日経平均の上がり下がりくらいしか見ないでしょう。今はニュースの後に必ず今日の円相場と株式市況を報道するので、そんなものかと思っているでしょう。

 しかし、相場を詳細に見てみると意外なことが分かります。株に興味のない方は株式取引と言えばソニートヨタなどの有名株を売り買いしていると思われるでしょう。

 確かに今日の売買代金1位はトヨタです。これはトヨタの値段が高いので出来高はそれほどでなくても、売買代金は高くなるのです。

 これに対して薄利多売つまり安い値段の株式を大量に売買する場合もあります。出来高上位の株式取引の場合これが多いです。今日の売買出来高1位は建設会社です。と言っても大成建設や清水・鹿島などの大手ではありません。

 三井住友建設で値段は145円です。一万株で145万円です。株式投資をしない方には結構な金額ですが、長年投資をしているおじさんだとそれほどの金額ではありません。

 1万株だと1円値上がりするごとに単純計算で1万円の利益になります。つまりちょっとした小遣い稼ぎができるのです。材料があれば皆飛び乗って、すぐ飛び下りるということになります。

 出来高が多いので少々売り買いしても値段に影響がありません。出来高が少ないと、数万株の買いでも大きく値段が大きく上がります。

 2位の金融関係企業も203円です。ここも巨大な銀行などの発行株式も大きくかなりな売り買いがあっても堪えません。3位は東電です。ここは500円額面なので株価は483円だと言っても50円額面にするこ48円ということになります。

 6位になると何と9円です。10万株買っても90万円です。1円上がっただけで10万円の利益になります。もちろん株価が9円なのはそれなりの理由があるのです。大体50円額面で株価が50円を割れば倒産の可能性があります。

 しかし、運が良ければ逆転もあります。今は新日鉄と合併した旧住友金属が50円を割ったことがありました。それでおじさんは住金が倒産するとは考えられないので買いました。

 その後リーマンショック前に500円近くまで値上がりしました。もちろんその前に売りましたが、倒産の可能性がなければ、こんなこともあるのです。2万株で100万円が500円1000万円になるのです。

 今2桁の株価の株式で出来高30位以内で結構あります。31位の株価は何と4円です。このあたりは企業業績に対する売買というより、わずかな値上がりを狙ったまさにゲーム感覚の取引です。

 年末なのでもち代稼ぎにこんな取引をしているのでしょう。政府も証券会社も投資を勧めますが、株式相場も外国為替相場も相場である限り理屈抜きのギャンブル的な要素があるのです。

 よい子は○○しないようにという言葉がありますが、投資にはいくら理屈を言ってもギャンブル的な要素があるので、ギャンブルをやらない、あるいはギャンブルを嫌悪する方は相場(外国為替・株式)をやらない方がいいと思います。

 政府が主導して年金まで相場に手を出すようです。もしブラックマンデーバブル崩壊、近くはリーマンショックのような大暴落があればその影響は計り知れないでしょう。

 なぜ国民が安倍政権に金融政策を支持するのか疑問です。相場をやったことがない人が多いので逆に相場の怖さをご存じないのかもしれません。

 明日も年末の掃除や片付けをします。