大納会安値引けでした。ー不透明な来年の相場
今日は大納会で株価がどうなるのか注目していました。朝から安値でしたが、引け値は思った以上の下げでした。昨日も書いたように今相場は気迷い状態です。
アナリストだけでなく、雑誌や新聞まで来年の株高円安をはやしています。となれば、今少し株も下がっているので、本来は買いのはずです。その割に相場に熱気がありません。
平成25年は大きく相場が上がったのに比べればそれほどでもありません。来年を占ういくつかの手がかりがあります。相場は外国為替相場であっても株式相場であっても外部要因の影響を強く受けるということです。
また安倍政権誕生から2年近く経過しました。その経済政策であるアベノミックスもすでに神通力を失ったようです。円安株高でインフレ(物価上昇)を目指すというのがアベノミックスの核心です。
円安株高は金融政策である程度何とかなります。例えば株を日銀や年金が買えば株価をある程度上げることができるでしょう。株式が暴落すれば年金は大変なことになるのでそれはどんなことをしても政府が許さないでしょう。
ただ金融政策だけではインフレにはなりません。まず原油安が円安が引き起こす物価高を下げる力があります。輸送コストが安くなるのは、物価にとって下落傾向を強めます。
それ以上に国民は少々ボーナスが上がってもそれをどんどん使うようにはならないのです。おじさんは「ブロゴス」というサイトを見ています。その中で「官庁エコノミスト」というサイトに注目しています。
結構硬派の内容です。そのサイトで昨日「ボーナス増加するも財布のヒモは緩まず」という記事がありました。官庁エコノミストさんは「官庁」というタイトルだけあって、どちらかと言えば政府寄りの内容になっています。
当然アベノミックスに好意的です。そのサイトでさえ、国民が消費を減少させ貯蓄にお金を回していると書いていました。政府はインフレマインドを進めて国民が消費にお金をまわすことを狙っています。
しかし、国民は今ボーナスが一時的に上がっても一旦円安から円高になれば輸出企業の業績もどうなるか分からないと考えているのです。金融政策が万能だなどと思っていないのです。
消費が増加しなければインフレは起こりません。企業がいくら商品の値段を上げても売れなければ値段を下げるしかありません。収入が将来にわたって上がる見込みがなければ国民は消費にお金を回さないのです。
2年たっても3年目を過ぎてもインフレにならなければ、アベノミックスが失敗であったと言えます。まあ黒田さんのことですから、何とでも言い訳するでしょう。
また株価のそうすんなりと日経平均20000円行くかどうか不明です。政治と同じで相場は一寸先は闇なのです。