新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

これからどうなる相場展開ー円高株安

今日も日経平均は一時300円を超える下げでした。結局290円台の下げで終わったようです。昨日も一時かなり下げたのですが、後場持ち直しました。

 今日は始まり値より大きく下げて引けました。さすがに日銀・年金も買い支えは無理だったようです。実際に日銀や年金が買わなくても、そんな話が流れるだけで売りが引っ込むようでした。

 しかし、それを乗り越えるだけの外部環境の悪化がありました。今世界中を震撼させているのはものすごいスピードの原油安です。

 原油安は資源ファンド(資源にお金を出しているファンド)の運用悪化をもたらします。数年前までは資源高が続いたので、大きなお金が投入されたようです。

 原油安だけでなく、さまざまな資源(銅など)が安くなっています。原油安も1バレル45ドルを割り込む水準までくればさすがにアメリカのシェルオイルも採算割れになります。シェルオイルに投資していたファンドも損害を被ります。

 今の相場安は日本の景気後退というより、円高に引っ張られてのものだと思います。今日も1ドル116円台に突入していました。122円まで以前あったし、140円まで行くという観測まであったのですが、今は115円を目指しています。

 円安はアメリカの景気回復とそれに伴う金利引き上げを材料にしています。もちろん日銀の政策もありますが、それだけでは短期的な影響しかありません。

 世界的なファンダメンタルが円安を導いたのです。そういえばユーロもドル以上の円高が進んでいます。かって1ユーロ145円くらいまであったのですが、今は139円を割りそうな勢いです。

 今為替相場を動かす一番の要因はアメリカの金利引き上げです。原油安から急速にアメリカの景気後退が心配されます。原油安は先述したようにシェルオイルの会社を直撃します。そうなればアメリカの金利引き上げは少なくとも秋以降あるいは年末になりそうです。

 もう一つはユーロ安から分かるようにヨーロッパの景気後退が想像以上に大きいようです。それにギリシャ問題やフランスのテロ、ウクライナ問題、ルーブル安など問題が山積みです。

 このような状況の中でヨーロッパの景気回復は少なくとも秋以降になりそうです。ロシア・ブラジルがBRICSから脱落するとも言われています。新興国は中国も含めて経済が弱含みです。

 経済が後退すると同時に新興国は政治問題が表面化しそうです。以前から書いているように春(3月)までくらいは貴重として円高株安が続きそうです。円は110円くらいまで株価は15000円くらいの水準で行くと思います。

 春以降は原油安の状況次第でしょう。明日の相場が注目されます。