新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

地雷原の中を歩く今年の相場ー羊のように慎重に

昨日のスイスフランショックは効きました。新年早々の地雷爆発です。通貨が30%も40%も一日で動くなど大変なことです。

 通貨当局が事前の予告もなく突然発表するなど考えられないことです。おかげでヨーロッパのFX会社の中には破たんするところも出ています。通貨当局と言えば経済のプロと思われますが、今回の出来事は信じられないことです。

 スイスフランショックを見るにつけ今年の相場は大変な年になりそうです。一見今まで通りと思われたことが、突然変更になるということです。アメリカの金融当局などは市場と対話しながら(市場の反応を見ながら)金融政策の変更をしています。

 もし突然アメリカの金融当局が金利引き上げを発表したらアメリカの株式相場も債券相場も為替相場も激震に見舞われでしょう。もちろん世界中の相場も激震に見舞われます。

 今回のスイスの金融当局の動きを見ると何が起こるか分からない状況です。スイス以外にも沢山地雷が埋まっています。直近ではEUの金融政策の変更が注目されます。

 金融政策の変更があればユーロ安が考えられます。また先述したアメリカにおいても地雷が埋まっています。一つは金利引き上げの年内延期です。今相場は年内それも秋には金利引き上げがあるとしてドルを先回りして買っています。

 その金利引き上げも原油安がシェルオイルの不調に繋がりシェルオイル会社の経営が不振になったり、シェルオイルに投資しているファンドからお金が引き上げられるようになれば、金利引き上げ延期も考えられます。

 ヨーロッパではロシアの動向、ギリシャのEU離脱など地雷がいっぱい埋まっています。フランス・ベルギーのテロ騒動なども気になります。

 中東はもちろん火薬庫状態です。いつ現状を覆す動きがあるか不明です。中東で何か起これば一気に原油高ということもあります。

 アジアでは中国の動きが注目されます。今起こっている腐敗撲滅運動(内実は権力闘争)次第では政治的不安定も考えられます。またスイスフランのようにドルに連動している中国元をフリーにすればアッと言う間に元高になるでしょう。
 
 また中国の景気減退も考えられます。日本でも世界経済や世界の政治情勢が大変動すれば無事ではすみません。特にアメリカの金利引き上げが年内にないとなれば円高に触れる可能性もあります。

 スイスの例で分かるように無期限無制限の金利政策はいつか破たんするということです。発行される国債のほとんどを日銀が買っている現状が変更(出口政策)ということになれば、国債安というメガトン級の激震になります。

 政権自身が吹き飛ぶことになるでしょう。とにかく今年は羊年に相応しく羊のように用心深く進まねばなりません。おじさんもどこかの時点で持ち株のポジションを調整しなければならないと思っています。

 たぶんほとんどの投資家がそう思っているはずです。年初にスイスフランショックがあったので、目を覚まされた思いです。明日は日曜日なので教会です。