新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アメリカとキューバの国交回復の狙い

今日の株価はほとんど小さな範囲での動きでした。40円ちょとの高値引けです。一時は値下がりしたりしました。年初から先行き不透明感が続いています。

 EUの金融緩和について決定がはっきりしないと株式市況も外貨も動きにくいようです。今日本は中東の人質事件にくぎ付けになっていますが、その陰に隠れてしまっていますが、アメリカとキューバの間で国交回復への交渉が進んでいます。

 アメリカが世界中で国交を結んでいない国はわずかです。キューバの他にイランや北朝鮮などが国交を結んでいません。イランの場合もキューバ同様以前は結んでいたのですが、革命によって国交が断絶しました。

 キューバの場合、アメリカのすぐ目の前なので、国交を回復させることで、地域の安定に貢献できるでしょう。普通交渉をしていることを明かす前に水面下の交渉を続けていたはずです。

 水面下の交渉である程度めどがついたところで、交渉が表面化するのです。日本では秘密交渉は嫌がれますが、国内外の雑音を避けるためにも水面下の交渉は重要です。

 悪魔とさえ呼んでいるイランや北朝鮮ともどこかで秘密裏に交渉をアメリカは継続しているでしょう。イランも北朝鮮もそれを望んでいるのです。そういえば中東の人質事件でイスラム国とパイプがないなどと政府は広言していますが、これは単に外交の失敗を言っているだけです。

 あるサイトにもありましたが、トルコやヨルダンなどはイスラム国とパイプをもっています。ただ別のサイトにあったように情報機関が日本にないからこんなことになるのだという意見には反対です。

 情報機関というものは、長い時間をかけて作り上げられていくのです。またアメリカ・フランス・イギリスなどと違って日本は中東に足がかりを持ちません。たとえ日本が本格的な情報機関を持っても中東の情報がすぐに入ってくるものではありません。

 そもそも情報機関を作ってもアラビア語を自由自在に使いこなせ中東に影響力を持つ人材をすぐに養成できるものではありません。ところでアメリカとキューバと国交回復交渉が進展していることは、アメリカが南アメリカへ目を向けだしたことの表れでしょう。

 原油安や資源安で今南米の国々は厳しい状況にあります。これまで反米だった国も経済が厳しい状況です。そんな時だからこそアメリカは再び南米に目を向けているのです。中国が中米で運河を作る計画のようです。

 中国がアメリカの裏庭とも言うべき中南米に進出するのを阻止する意味もあると思います。先述したように、交渉が表面に出るということは大筋合意と言ってもいいでしょう。

 もし年内に国交回復ということになれば、オバマ大統領は歴史に残る大統領となるでしょう。EUの金融緩和とそれを受けての相場(株式・外貨)が注目されます。