新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

EUの金融緩和の波紋

昨日はツマクマのお友達が来たりしてバタバタしておりブログを書けませんでした。株式相場は100円以上の値上がりでおじさんの持ち株も値上がりしたものが多かったです。

 さて今日はEUの金融緩和政策についてです。以前から金融緩和政策が実施されることは既定の事実だったので、株式相場の方はそれほど値上がりしませんでした。(と言っても年初来高値ですが)

 ところで日本の相場への影響は外国為替市場の方です。一気に2円近い円高に進みました。ユーロは一時145円くらいまであったので、130円台というのはかなりの円高です。

 ユーロは円だけでなくドルに対しても安くなっています。ところでEUの金融緩和政策はEU各国の国債を金融当局が購入するというものです。

 話題はギリシャ国債のような問題がある国の国債まで買うのかということです。またそうでなくても国債が売られる可能性の国(イタリアやスペインなど)の国債も買うことになります。

 今は金利安なので良いのですが、一旦景気が回復して国債が売られるような事態になったらEUの金融当局は大きな損失を抱えることになります。

 今アメリカ・ヨーロッパ・日本と先進国のほとんどが金融緩和政策をとっています。もちろんアメリカだけが今金利を引き上げようとしています。EUまでも金融緩和政策を取らなければならないのは、ヨーロッパの景気が後退しているからでしょう。

 ユーロ安となれば、EU諸国からの輸出が有利になります。中国などはEU諸国からの輸入が多いので(自動車など)EUからの輸出が増加する可能性があります。

 今まではユーロに比べて円安だったのですが、今回の金融緩和政策で円安是正ということになります。逆に言えば金融緩和政策を取らなければならないほどEUの景気が後退しているのでしょう。

 アメリカについていえば円だけでなくユーロまでもドルに対して安くなったので、アメリカだけが貿易において不利になる可能性もあります。それを指摘するサイトも見たことがあります。

 アメリカも輸出に不利になる金利引き上げを年内に実施するのかも不透明になってきました。そうなると以前書いたように、円安も一服ということになります。まず春まで円が120円を超えるのは難しそうです。

 もう一つ付け加えるとギリシャの選挙の行方も注目されます。ギリシャでは財政再建を目指しているため、緊縮財政となり国内に不満が高まっています。緊縮財政をやめればEUから非難されます。もしギリシャがそれを不満としてEU離脱などと言うことになれば、世界経済は震撼することになります。

 ギリシャショックということにもなりかねません。今注目はギリシャの選挙結果です。明日は日曜日なので教会です。