新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式市況ー大幅な値上がりです。

今日の株式相場は300円弱の値上がりでした。12月末の水準まで戻してきました。おじさんの持ち株も値上がり率上位30位以内に2つ入りました。

 と言ってもまだまだ目標値には至っていないので持続です。今回の値上がりはヨーロッパの政治不安が一段落したからでしょう。その証拠に一時130円そこそこまで円高になったユーロが円安にふれています。

 ギリシャの新政権がEU離脱と言った極端な政策を取らないと市場は見ています。ギリシャの新政権はEUの金融当局に債務の削減を要望しているようです。

 ただ簡単にEUの金融当局が認めるとも思えません。ドイツなどは大変な努力でここまで来たのに簡単に債務削減など言われても受け入れられないでしょう。だからと言ってギリシャの新政権も緊縮政策からの離脱を主張して支持を集めたのですから簡単に引き下がれないと思います。

 この矛盾はどこかの時点で表面化するでしょう。しかし、取りあえずEUの金融当局が金融緩和政策を取ったのでお金が市場にどんどん出回りそのお金が株式市場に流れ込むとヨーロッパの投資家は考えています。

 今世界の株式相場は業績相場というより金融緩和の余波を受けての金融相場になっています。実際経済が好調なのはアメリカだけなのです。それまで景気をけん引していた中国を含む新興国は深刻な状況になっています。

 もちろんヨーロッパも例外ではありません。ロシアの国債の格付けが下げられました。それを受けて対ドルルーブルで大幅なルーブル安となりました。

 ヨーロッパ諸国はロシアに輸出していますので、ロシアの経済危機は結構響くでしょう。原油安も需要不足から来ている面もあります。

 そう考えると株価が大幅上昇しても喜べません。証券アナリストのような楽観主義者になるわけにはいきません。またアメリカの金利引き上げは弱インフレでも実施するという観測もあります。こうなると今以上の円安になる可能性もあります。

 まだまだ先行き不透明です。海外情勢から目をはなせません。