新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

投資にはリスクがあります。-スターフライヤー破たんの教訓

今日はさすがに株式市況も値下がりしました。日経平均189円安で引けました。一時値下がり幅を相当縮めたのですが、アメリカの株式相場が連日安値を続けたこともあって、三桁の安値となりました。

 今日は昨日民事再生法による申請をしたスカイマークについて書きます。スカイマークの経営が厳しいとは思っていましたが、事実上の破たんをするとは思っていませでした。

 スカイマークは以前何回か乗ったことがあります。確かに安いのですが、座席幅が狭くて大変だった記憶があります。今は少し高いけれど地元の空港を利用しています。

 ところでスカイマーク全日空日航と共同運航をすると報道されたので結構値上がりした時期もありました。証券アナリストの中には買いとして推奨銘柄にあげたこともあります。

 ですから、投資家の中には買った人も多いと思います。高値500円以上行ったこともありますので、2000株だと100万円以上の投資になります。民事再生法の申請ということで今日はストップ安です。明日もストップ安になるでしょう。

 どの水準で商いが成立するか不明です。100円以下せいぜい50円くらいのところで成立すると思います。500円台で買った人は9割の損失です。このところの株価の値上がりで週刊誌の中にも株式を取り上げているところもあります。

 過去の経験から言って週刊誌が株式投資について取り上げた時が相場の終わりです。以前も書いたことがありますが、証券会社のフロアが賑わったら相場は終わりと言います。今は週刊誌が株式投資を取り上げたら終わりと言っていいでしょう。

 つまり投資のプロは安値で買って高値が売るのですが、新規の投資家は高値になって初めて株式に興味を持つのです。逆に新規の投資家は安値の時はまだまだ下がるし株式投資は危険だと考えるのです。

 ところでスターフライヤー破たんの理由は経営者の失策です。新興企業の場合、蓄積がないので、経営者が判断を誤ると一気に破たんします。長い伝統のある企業は投資的にはおもしろくありませんが、長い経験の蓄積があります。

 投資は株を買えば儲かるものではありません。まず破たんしないだけの技術や資産を持ち、経営能力の高い経営者がいる必要があります。と言っても素人には判断が難しいところです。

 以前娘に某繊維関連企業を勧めたことがありました。化粧品や医薬品にまで進出していたし、歴史のある企業だったので勧めたのです。しかし、結局破たんしてしまいました。親類でJALに投資していたのですが、破たんし損害を被った人もいます。

 おじさんも電力株では大きな評価損を抱えています。(買い値の6割)サイトや政府は投資を勧めていますが、投資はやはり一種のギャンブルなのです。リスクは少ないですが、ないとは言えません。

 大事な老後の財産を投資にまわすときはくれぐれも考えた方がいいです。預貯金は利息はほとんどありませんが預貯金が半分になったりゼロになったりはしません。

 おじさんが投資をしていると言うと自分もやりたいという人がも多いのですが、基本的に勉強が嫌いな方にはお勧めしません。そもそも何を買えば儲かりますかという人には絶対にお勧めしません。

 いつどの株をいくらで買って、いつ幾らで売ればよいかというのは投資家にとって一番難しいことなのです。